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当科の診療内容(患者さんへ)

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人間が、バランスをとって歩いたり、動いたときに物をぶれないように見たり、話したり、飲み込んだり、呼吸したりする機能は、全て脳神経の指令に基づきます。従って、神経・筋疾患の患者さんでは、めまい・ふらつき、話しづらさ、飲み込みづらさ、息苦しさ、などの症状が生じることがありますが、疾患や個人差があり、その出現時期や重症度は、同一神経・筋疾患においても一様ではありません。

当科では、当院入院中の患者さんを対象に、神経・筋疾患によって生じた耳鼻咽喉科領域の症状(めまい・ふらつき、難聴、話しにくい、飲み込みにくい、特に夜間に高い音のいびきがある、等)の症状についての診断・治療を、診療各科主治医と協力して行う一方で、残されたそれぞれの機能を最大限生かし、療養生活の質を豊かにするための工夫点について、耳鼻咽喉科医師の立場から助言を行っています。

神経難病の診断に関わる活動と、療養生活の質向上に関わる活動、の2つの柱で成り立っています。

1.神経難病の診断に関わる活動

  1. 精密平衡機能検査
    スクリーンに映し出された光の点や線を見つめた際の眼球運動の異常所見の有無を調べます。また、内耳を刺激した際の脳の働きや、眼球運動の異常所見に反映される内耳から脳までの平衡機能全体の機能障害を調べ、脳神経の障害部位や障害の程度を探ります。
  2. 精密聴覚系検査
    聞こえにくさの原因を調べます。
  3. 喉頭ファイバースコピー検査、嚥下内視鏡検査
    鼻から内視鏡を挿入して、声を出す、話す、飲み込むなどの際に、のどの運動を調べます。

2.神経難病による療養生活の質向上に関わる活動

  1. 嚥下内視鏡検査
    嚥下障害対策検討のための評価を行います。
  2. 呼吸・嚥下障害への外科的治療法
    • 気管切開術(永久気管孔増設術)
      慢性呼吸障害で行われます。
    • 喉頭気管分離術
      重度嚥下・呼吸障害で行われます。
    当院での気管切開術は、療養時に気管切開孔の狭窄や出血などのトラブルを極力回避できるように、永久気管孔を増設する術式を併用して実施しています。呼吸障害に嚥下障害が合併している場合には、誤嚥防止目的に喉頭気管分離術を施行しています。
  3. 気管切開孔トラブルへの対処
    長期療養中の気管切開チューブの不適合、出血や肉芽の処置
    当科では、気管切開肉芽の局所処置や、チューブの不適合により生じた気管内の肉芽や出血への対策として、気管の太さや皮膚からの距離、気管切開孔の位置、側弯による気管の偏位等を勘案した、適合性のよい気管切開チューブの機種の選定や、気管切開チューブの固定方法の提案を、公正中立な立場で助言しています。

最終更新日:2017年3月31日

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