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呼吸障害・嚥下障害

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疾患概要

人が呼吸する、話す、食べるなどの生活上必要不可欠な機能を制御しているのは脳神経です。そのため、機能制御に関わる部分の障害をきたす脳神経疾患では、しばしば、呼吸・嚥下障害がみられます。療養生活を送るにあたり、同一疾患群でも、患者さんによって個人差があり、その障害程度や経過の評価、治療の検討が必要となることが少なくありません。

治療法・対処法

当科では、脳神経障害による、のどの症状に関して、内視鏡により、口からのどの奥までの話す、飲み込むなどの運動麻痺の評価を行っています。

疾患概要・病態

脳神経疾患においては、病期進行に伴い、呼吸・嚥下障害をきたします。特に、多系統萎縮症では、小脳脳幹機能障害によるふらつき、構音障害、嚥下障害の他、両側声帯麻痺が生じ、夜間のいびき、上気道狭窄による呼吸障害の原因となります。

治療・最近の動向

気管切開孔内腔は全周性に頚部皮下軟部組織が露出

簡易的に施行された気管切開術では、気管切開孔は軟部組織が露出する構造です。

そのため、呼吸障害が遷延化して、長期に気管切開チューブでの管理が必要となる患者さんでは、気管孔肉芽による気管孔狭窄や出血、などの問題が生じることが少なくありません。

気管切開孔トラブル例

気管孔狭窄例

軟部組織が露出した気管切開孔は、徐々に軟部組織による狭窄をきたしやすいといわれています。

気管孔肉芽例

気管切開孔の軟部組織の露出部は、肉芽を増生しやすく、高度狭窄の一因となる場合があります。

気管切開孔トラブル例の図の拡大版[PDF:148.8KB]

当院の気管切開術

当院の気管切開術は、頚部軟部組織が気管切開孔の内腔側へ露出しないように、気管壁と前頚部皮膚とを縫合して軟部組織を覆うように気管孔を形成しています。

当院気管切開術後の側面模式図:前傾部皮膚と気管壁を縫合し、軟部組織を覆うように気管切開孔を形成、気管切開チューブ挿入時の側面図・気管切開チューブ抜去時の正面図:気管切開孔内腔に軟部組織は露出せず、気管切開チューブ抜去時に、気管切開孔は開存状態が維持されます。

「当院の気管切開術」の図の拡大版[PDF:148KB]

当院で行っている臨床研究・実績など

当院で従来から施行している気管切開術と、一般医療機関の気管切開術との違い

経皮的気管切開術
当院で実施している気管切開術

「一般医療機関の気管切開術と当院の気管切開術」の図の拡大版[PDF:144KB]

当院で現在主に施行している喉頭気管分離術と学会報告

当院で施行している気管切開術
経皮的気管切開術

「当院の喉頭気管分離術」の図の拡大版[PDF:29.7KB]

13th Japan-Taiwan Conference on Otolaryngology-Head and Neck Surgery 2015. New modified laryngotracheal separation for patients with severe neuromuscular diseases. NairoR, Watanabe Y, Naito A et al. 

最終更新日:2017年3月31日

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