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当科の専門領域(医療関係者の方へ)

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手術麻酔

当院の麻酔科は昭和57年11月から診療を開始しています。昨今の麻酔科医不足もあり、麻酔科常勤医の人数は不安定な時期がありましたが、現在は定員の3名で運営しています。

手術麻酔は、脳神経外科、神経耳科、神経眼科、脳神経内科、神経小児科の手術や検査の全身麻酔を担当しています。年間に約400例の全身麻酔があり、脳神経外科は脊椎・脊髄外科、てんかん外科が大部分を占め、その他不随意運動や難治性疼痛の外科手術、筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病関連疾患の喉頭気管分離術、気管切開術、開腹胃瘻増設術などがあります。てんかん外科や脊髄腫瘍など機能的脳神経外科手術における術中神経モニタリングを行いながら麻酔管理を行う症例の多いことが当院の最大の特徴で、術中皮質脳波、運動誘発電位などモニタリングが行いやすい麻酔法を選択して手術に対応しています。また、覚醒下開頭手術(awake craniotomy)にも対応しています。長時間に及ぶ手術の多いことが特徴ですが、最新の知識と技術を駆使して、安全・快適な麻酔を行うために日々研鑽しています。

集中治療室(ICU)

ICUは6床あり、脳神経外科の術後管理に加え、人工呼吸管理、循環管理、感染管理の必要な重症な患者さんを収容し、24時間体制で治療を行っています。脳炎、髄膜炎による意識障害、てんかん重積発作、ALSやパーキンソン病関連疾患患者の重症肺炎、重症筋無力症やギラン・バレー症候群などの呼吸不全による緊急入室が多いことが特徴です。免疫グロブリン療法などに加えて、血漿交換などもICUで行っています。毎週月・木曜日には麻酔科、主治医、ICUスタッフでカンファレンスを行い、治療状況や方針の確認を行っています。他にも一般病棟では治療が難しい敗血症や多臓器不全などの重篤な患者さんの治療を担っています。

ペインクリニック(痛みの診療)

神経病院の建物の中には外来設備がありません。そのため、他の診療科と同様に隣接する都立多摩総合医療センターの麻酔科外来で、毎週金曜日にペインクリニック外来を行っています。(当院でも、2016年7月から第2水曜日のみですが、地下1階においてペインクリニック外来を開始いたしました。基本的には、初診は都立多摩総合医療センターで診察させていただいております。)受診を希望される場合、都立多摩総合医療センターの金曜日外来に、神経病院麻酔科医師宛ての紹介状をご持参のうえ、受診をお伝えいただけますと幸いです。

治療の対象疾患は幅広く、急性期の帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、手術後にも続く痛み、がんの痛み、頚部痛、上肢痛、腰臀部痛、下肢痛、頭痛、三叉神経痛などの顔面痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、脳卒中後疼痛、外傷性脊髄損傷後疼痛、線維筋痛症などに対応しています。当院は神経専門病院であることもあり、パーキンソン病や視神経脊髄炎など、神経疾患に関連した痛みで紹介されることも特徴です。外来通院での治療が困難な場合や集中的な治療を要する場合は、当院に入院のうえ、綿密に治療計画を立てた治療も行っています(1日~2週間の入院)。神経ブロックはX線透視下、超音波ガイド下でも行っています。現在、特に力を入れているのは、パーキンソン病患者の椎体変性に伴う腰臀部痛、腰椎手術後などの仙腸関節痛に対する高周波熱凝固治療です。腰部神経根の後枝内側枝や仙腸関節に支配している仙骨部神経根の外側枝に対して、神経ブロック針の先端4mmが非絶縁部になっている特殊な針を用いて、80~90℃の熱を加え知覚枝の神経破壊を行います。平均して約6カ月の除痛が行えるため、痛みが再燃してくれば、再度施行することになりますが、これまでのところ有用な印象を持っています。当科の治療が少しでも患者さんの生活の質を改善できるようでしたらこの上ない喜びです。ぜひご紹介下さい。

最終更新日:2017年3月31日

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