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主な医療設備

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主な医療設備神経病院の中央器材室には3名の臨床工学技士(Clinical Engineer: 以下CE)が勤務しています。CEは生命維持管理装置の操作および保守点検を業務とする国家資格です。組織上は麻酔科に配属されていますが、本来は医師や看護師同様、独立した専門職です。
CEの仕事は生命維持装置の操作と管理です。具体的には呼吸機能を代行する人工呼吸器、腎臓・肝臓の機能を代行する血液透析などの血液浄化装置、心臓・肺の機能を代行する人工心肺装置といった高度の医療機器を医師の指示に基づいて操作しています。また輸液ポンプや除細動器など、精密な医療機器の保守点検もCEが行います。
CEは約20年前にできた医療技術職です。患者さんの目に触れないところで働くことが多いので、CEという職種をご存じない方もおられると思います。CEは医療機器の安全を支えている縁の下の力持ちです。神経病院のCEは下記の業務を行っています。

臨床業務

神経病院は神経疾患の専門病院であり、心臓血管外科の手術は行われていません。このためCEが人工心肺を操作することはありません。しかし、神経疾患の中には血液中の有害物質を取り除くことが重要なものがあります。例えば、重症筋無力症やギランバレー症候群では、体外循環による血液浄化(血漿交換)が症状の改善に有効です。血漿交換は血液透析と同様に、血液ポンプによって血液を体外に取り出して行います。CEは血漿交換に要する2~3時間にわたって患者さんの傍で血液ポンプに付きっきりで操作を行います。

医療機器の管理業務

中央器材室では、生命維持管理装置だけでなく、各病棟で使用されている医療機器も一括して管理しています。これらの医療機器は、中央器材室で点検・整備し、必要な病棟に貸出しています。使用済みの機器は中央器材室に返却され、点検・整備後、再び病棟で使用されます。これによって医療機器の点検・整備が効率的かつ確実に行われ、医療機器の安全な使用が可能となります。個々の医療機器は中央器材室の業務のために開発された専用の管理ソフトに登録されており、貸出状況や点検・修理履歴は医療機器1台毎に記録されています。これらの記録はデータベース化され、病院全体の医療機器の稼働状況を容易に把握できます。さらに、医療機器の必要台数の算出や、中長期的な購入計画の立案に極めて有益な情報をもたらしてくれます。

医療機器の保守点検業務

人工呼吸器 神経筋疾患の専門病院という性格上、人工呼吸器を必要とする患者さんが多く、ICU以外の一般病棟でも常時約30台の人工呼吸器が稼働しています。これらの人工呼吸器は、レンタルのものを除いてCEが管理しており、小児用や成人用、在宅用やマスク式など多彩な機種が含まれています。人工呼吸器の製造会社による定期点検に加え、患者さんに使用する際にはCEが事前に点検を行い、作動の精度を確認しています。使用中は、定期的にラウンドを実施し、使用中の点検を行っています。
輸液ポンプ 輸液ポンプは生命を左右する薬剤などを一定量で24時間継続して注入する医療機器で、神経病院では約120台が使用されています。医師や看護師にとって便利な機器である反面、非常に高い精度を求められます。CEは流量、圧力、アラーム、バッテリーなどの点検を、使用前だけでなく定期的に行っています。
その他の医療機器 手術直後の患者さんや重症の患者さんでは心電図モニタが装着されます。また人工呼吸を行っている患者さんでは血液酸素飽和度モニタが装着されることがあります。これらの生体監視装置の点検やトラブルが生じた場合にはCEが対応します。また、致命的な不整脈の治療に欠かせない除細動器の管理もCEが行います。近年、医療機器の安全管理が重視されてきており、手術室やICUの医療機器に関しても、保守点検などにCEが関与しています。さらに、院内全体の医療機器の台帳管理も行っています。

医療機器に関する教育

複雑で精密な医療機器を安全に使用するために、必要な知識を院内の医療スタッフに伝えることもCEの仕事です。医療機器の操作の説明会や人工呼吸に関する勉強会を開催し、医療機器が正しく使用されるよう努めています。

最終更新日:2016年3月29日

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