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院長メッセージ

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ほっとできるとまり木がここにあります 院長 磯﨑英治

ホームページをご覧いただき、誠に有難うございます。当院は、あらゆる神経疾患の患者さんにとって、安心して身も心もお任せいただけるようなとまり木を提供したいと考えております。
当院は、昭和55年に神経難病に対する専門病院として開設されました。その背景には、本邦における難病医療対策の発展と深い関わりがあるので、その原点を見つめ直しつつ、当院の特徴および今後目指していく方向性について述べたいと思います。

難病医療の発展とともに歩んだ開設当時

昭和30年頃から、原因不明の奇病(緑色の尿、緑色の毛状舌、亜急性進行性の痙性対麻痺・視力障害・末梢神経障害)が国内のいたるところで発生しましたが、この奇病こそ、のちにキノホルム(整腸剤)による副作用であることが判明したスモンです。昭和45年に、新潟大学医学部の椿忠雄教授(後の初代都立神経病院長)によりキノホルム説が提唱されると、それを受け国は直ちにその販売中止を決めました。一方で、患者団体である「全国スモンの会」は、スモン以外の未知の難病についても原因解明や治療は共通する課題であるとの認識から、東京進行性筋萎縮症協会とともに、「神経総合センター(仮称)設立促進大会」を開催し、神経専門病院の建設を東京都に要望することとなります。その席で美濃部亮吉東京都知事(当時)は、「難病対策の一環として神経病院・研究所・福祉施設を同一敷地内に設置し、有機的に結合させる」という構想を発表しました。


開設当初の神経病院・府中療育センターと東京都神経医学総合研究所(当時)

昭和47年に、東京都はこの構想に基づき、(旧)府中病院の中に神経病棟を設置し、ここに神経病院の母体となる「府中病院神経内科」が誕生しました。また、国はスモンに対する取組をもとに「難病対策要綱」を作成し、医療と福祉の両面から難病対策を進めていくこととされました。
その8年後(昭和55年)に神経病院が開設され、当時としては世界に3つしかなかった神経疾患の専門病院が誕生します。こうした当時の(旧)府中キャンパス構想は、さらに発展した形で現在の多摩メディカル・キャンパス構想へと引き継がれています(後述)。


ピティエ・サルペトリエール病院(パリ)

英国立神経病院(ロンドン)

神経病院の特徴

当院の特徴を端的に表現した言葉として、3-3-9度体制(田邊等第二代院長による命名)があります。これは、3つの特徴を、さらにそれぞれ3つずつ計9つの単語で表したものです。すなわち、1)医療水準における①高度、②専門性、③総合性、2)医学的機能としての①診療、②研究、③教育、3)診療形態としての①入院、②外来、③在宅診療です(外来については隣接する多摩総合医療センターで行っています)。

こうした特徴を基盤にし、全都民に対し「あらゆる神経疾患(身近で、多くの人が経験するような症状からまれな神経難病まで、また内科系疾患から外科系疾患まで)、あらゆる年齢(小児から成人まで)、あらゆる病期(病気が進行し通院困難な時期になっても)に対応できる神経専門病院」としての医療を提供しています。


院長回診


ベッドサイドでの診察

神経系疾患に対する幅広い診療

脳神経外科では脊椎や脊髄に原因のある疾患や難治性てんかんなどを中心に、高度な機能的外科治療を行っています。パーキンソン病やジストニアなどに対する脳深部刺激療法(DBS)については、脳神経外科、脳神経内科、神経小児科を中心としたチーム医療を行っています。麻酔科では、難治性疼痛に対するペインクリニックを積極的に行っており、また神経耳科では平衡機能検査や嚥下障害(むせ)に対する評価・外科的治療を行っています。

神経難病の患者さんとともに歩む在宅医療

神経難病の一部の患者さんでは、病気が進行すると全身の筋力低下をきたし、外来通院が困難となります。当院では、そうした状態に陥った患者さんに対しても、これまでと同様の医療を継続して受けていただけるよう、患者さんのご自宅への訪問診療を行ってきました。ある時には患者さんを前から先導し、またある時には後ろから支える医療を継続していくためには、地域との緊密な医療連携が不可欠です。これまで培ってきた在宅訪問診療についての経験を生かしながら、地域とのより緊密な医療連携の構築に努めています。

当院のこれからの歩み

平成27年、難病に対する国民の理解の促進と社会参加のための施策充実を盛り込んだ「難病医療法」が施行されました。我が国の難病対策が初めて法律で明確に位置付けられた画期的な出来事であり、多くの疾患が指定難病として新たに定められました。そして平成28年、東京都は難病医療の充実を図るため当院を改築し、難病医療の拠点としての「難病総合医療センター」として再構築することを発表しました。
国や都の難病対策が大きく進展することは、難病患者さんにとって福音です。
そして、当院がこれまで行ってきた神経疾患に対する内科的、外科的治療をより充実させるとともに、あらゆる種類の難病に総合的に対応できる体制の構築に向けて新たな挑戦を開始いたします。職員一丸となって、以下の取組みを強力に推進してまいります。

難病医療の拠点としての役割を果たすため、医療機能を強化します。

神経系疾患を中心として、難病に対する外科療法、薬物療法及びリハビリテーション療法による集学的治療を提供します。

研究、人財育成とともに医療の質の向上をめざします。

地域医療機関との緊密な医療連携を推進し、難病患者さんの在宅診療の充実に貢献します。

健全で安定した病院経営に努めます。

これらの取組みを着実に実行しながら、移転改築により新たな難病専門病院として生まれ変わり、都民の皆様のご期待に応えていく所存です。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


院長室にて

氏名
磯﨑英治
診療科
脳神経内科
資格等
(認定医・専門医・
産業医 等)
日本神経学会神経内科専門医、指導医
日本内科学会総合内科専門医、指導医
所属学会
日本内科学会
日本神経学会 代議員
日本自律神経学会 評議員
日本神経病理学会 評議員
日本喉頭科学会
日本神経免疫学会
専門分野
多系統萎縮症・脊髄小脳変性症の臨床。神経変性疾患における上気道閉塞・睡眠呼吸障害。
私の診療姿勢
丁寧な診察、わかりやすい説明を心がけております。
「神経病院に来てよかった。」と思っていただけるよう、今後も努力して参ります。

最終更新日:2016年3月29日

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