運営理念・運営基本方針

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運営理念

あらゆる脳神経系疾患、特に神経・筋難病に対する高度、専門、脳神経系の総合医療を広く都民に提供することを目的とし、研究・教育病院としての性格を併せもちながら、医療のみならず予防から福祉に至る過程の都全域における中核病院として社会福祉政策面においても貢献すべき使命を果たす。

平成31年度神経病院管理運営指針

1 運営基本方針

「都立病院新改革実行プラン2018」(平成30年3月策定)の計画期間の2年目として患者本位の難病医療の提供、経営力の強化、地域の難病医療への貢献の3本の柱に積極的に取り組む。

また、難病医療センター(仮称)を見据えた医療機能の強化、改元に伴う対応、東京2020大会等国際化を踏まえた外国人患者受け入れ体制の整備に、組織横断的に取り組む。

以上、オール神経病院体制のもとで進めていくこととする。

2 基本目標

(1)都の難病医療の拠点として、あらゆる脳神経・筋疾患に対し、高度で包括的な医療を実施する。また、難病患者の多様なニーズに的確に対応するため、検査・診断(高精度画像検査(MRI等)、遺伝子診断等)から治療、地域での療養支援に至る総合的な難病医療を提供する。

(2)東京都難病診療連携拠点病院の要件でもある遺伝学的検査・カウンセリングの実施に関わる体制(施設基準等)を強化するとともに、難病医療センター(仮称)における遺伝診療や再生医療の実現に向けて、医師、検査技師及び看護師等専門人材の計画的な確保・育成等について検討を行う。

(3)ロボットスーツを活用したリハビリテーションを本格実施し、患者の歩行運動機能の維持及び著しい低下を防ぐことで、難病治療効果の向上を図る。

(4)臨床研究を一層推進するため、院内の研究支援体制を充実・強化する。また、臨床研究の実施にあたっては、医療の質、透明性及び効率性を確保するため、「神経病院臨床研究実施手順書」等を遵守する。

(5)病院が将来にわたって良質な医療サービスを安定的に提供していくため、経営力を強化する。緊急入院の積極的な受入れ、戦略的な医療連携、円滑な退院支援等により新入院患者の増加を図るとともに新たな施設基準の取得、診療単価の増加等により収益を向上させる。また、修正自己収支比率の目標を達成するために費用の節減にも努める。

(6)多摩メディカル・キャンパス整備基本計画(平成31年3月)を踏まえ、引き続き運用面の課題等について検討を進める。

(7)東京都難病診療連携拠点病院として地域を支える専門性の高い人材育成に貢献するため、地域の医療機関、関係機関等に対する研修、出張講座等を充実する。また、神経難病患者の円滑な地域移行に向けて、ICT、ホットラインを活用するなど、地域医療機関との連携モデルを特定の地域を定め実施し、検証する。

(8)「連携医訪問」、「連携だより」、「臨床懇話会」等により当院の強みとする医療機能情報を地域の医療機関へ発信するとともに、地域の医療機関からの相談体制の構築にも取組み、医療連携を強化する。また、脳神経系疾患の高度な医療、リハビリテーション等を必要とする多くの都民に向けて、ホームページや公開講座等を通じて当院の取組をタイムリーに情報発信する。

(9)患者支援センターを軸として、患者・家族に対する入院前サポートから在宅療養、転院を含めた退院支援まで一貫した相談支援体制を構築する。また、学業・就労継続と治療の両立を希望する患者を医学的な面から支援するため、「東京都多摩難病相談・支援室」との連携体制を強化する。

(10)実践的な脳神経系疾患の専門病院として先導的役割を担っていくため、新専門医制度に対応した専門領域の研修プログラムを構築する。また、看護・コメディカル・事務を含む全ての職員に対して専門的な指導・教育・研修に取り組む。

(11)安全・安心な療養環境を確保するため、医療安全・感染防止・個人情報保護及び災害対策等の取組を強化する。また、JMIPの受審等により外国人患者の受入れ体制の強化を着実に進めていく。

(12)職員一人ひとりの意欲と能力を引き出せるよう、生産性の高い仕事の進め方の実践、働きやすい職場環境の整備等を図る。働き方改革を進めながら、超過勤務の縮減、年休取得を推進し、ライフ・ワーク・バランスの実現を目指す。

(13)高度かつ専門的な医療を提供するため、老朽化した建物、設備並びに高額医療機器については、費用対効果を十分に精査した上で、計画的に更新・整備を進める。

神経病院の特色

神経病院の特色は、上記の運営理念に合わせて次の3つに整理できます。

1.神経専門病院

当院は脳神経系疾患の専門病院で、院内標榜科は、脳神経内科、脳神経外科、神経小児科、神経眼科、神経耳科、麻酔科が病床をもち、神経精神科、リハビリテーション科、神経放射線科、歯科を加えた10の診療科が協同して患者さんの診療に当たっています。
また、当院は入院専門の病院です。そのために、患者さんの入院窓口の外来は、同一敷地内の多摩総合医療センター及び小児総合医療センターの外来で行われています。
多摩総合医療センター外来では、当院の7診療科(脳神経内科脳神経外科神経耳科神経眼科麻酔科リハビリテーション科神経精神科)、小児総合医療センター外来では、当院の2科(神経小児科脳神経外科)の医師が、兼務して診療し、入院が必要となる患者さんは、両病院の外来を経由して神経病院に入院しています。

2.教育と研究

当院は、脳神経系疾患の臨床研究とともに、臨床に基づいた基礎的な研究を東京都医学総合研究所とのプロジェクト協働研究等、連携して進めています。また、医師・看護師等の医療従事者の教育や研修のために、全国的に臨床神経学の診療や療養ケアの実践の場を提供して、人材の教育・育成に努めています。平成17年(2005年)4月から、“脳神経内科シニア研修”を開始し、平成20年度から東京医師アカデミーの開設に伴い、“脳神経内科コース”が設置されました。

3.在宅訪問診療を含む地域医療連携事業

脳神経系疾患の患者さんは、脳神経系の障害によって外来通院ができなくなることが多く、長期の療養に伴う対策が大切となってきます。当院では、開設以来、外来への通院が難しくなってきた神経・筋難病患者さんを中心に、多摩地域に居住の患者さんに在宅訪問診療を行ってきました。
平成12年(2000年)11月からは、新たに地域医療連携事業を立ち上げて、患者さんと家族の方々の居住している地域の医師会、保健所、訪問看護ステーション、市町村などの方々と協力して地域支援ネットワークを構築して、患者さんがいま居住している地域で安心して療養生活がおくれるように取り組んでいます。

最終更新日:2016年3月29日

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