診療科のご紹介


矯正歯科

診療科のご紹介

当院は、都立病院で唯一矯正歯科治療をおこなえる病院です。

矯正歯科は歯を動かしたり顎や顔の骨の成長をコントロールしたりすることで歯並びや咬み合わせを整える治療を行っています。

顎変形症口唇口蓋裂各種症候群先天異常」に伴う咬合異常や「基礎疾患」をもつ患者さんの矯正歯科治療を、医科と連携しながら行っています。

埋伏歯の牽引」や「過剰歯摘出後の矯正歯科治療」は、歯科口腔外科(多摩総合医療センター)と連携して治療しています。

医科・歯科の両面でのチーム医療、小児期から成人期まで一貫した矯正歯科治療を行えることが当院の特色です。

矯正歯科治療は一般的に保険適用外(自費診療)ですが、当院は「指定自立支援医療機関(育成医療、更正医療)」、「顎口腔機能診断料」、「歯科矯正診断料」などの施設認定を受けているため「顎変形症」、「口唇口蓋裂」、「先天異常に伴う咬合異常(厚生労働大臣が定める疾患)」などの疾患に対し、保険を適用することができます。

コーンビームCT外来について

当院は、都立病院で唯一コーンビームCT(歯科用CT)を導入しています。

診療放射線科と連携し、院外からの検査依頼を承っています。インプラントの手術口腔内の手術に伴う撮影依頼は保険適用外(自費診療)となります。受診時にはかかりつけ医からの紹介状を持参のうえ当外来を受診してください。

外来日:月曜日〜金曜日 / 受付時間:10時30分〜15時30分

コメディカルの紹介

矯正歯科では、顎口腔機能診断料の施設認定の条件である「専従の歯科衛生士」が常勤しています。

歯科衛生士とは、歯科衛生士法により学校卒業後、国家試験に合格することにより免許が与えられる専門技術者のことで「予防処置」、「保健指導」、「診療補助」を主な業務としています。

矯正歯科歯科衛生士はこれらの業務に加え「口腔筋機能療法(MFT)の訓練」も行っています。これは矯正歯科を受診する大部分の方が口腔周囲筋(口の周りの筋肉)にトラブルを抱えており、このようなケースに対応できるよう当科の歯科衛生士は口腔筋機能療法(MFT)の専門的な知識と技術を習得しています。

また、矯正歯科治療はお口の中に装置を入れて治療するので装置周囲やに汚れがつきやすく、歯ブラシの 方法もむずかしくなります。

このような変化に対応できるよう当科の歯科衛生士は通常の「ブラッシング指導」に加え、お口の中の写真を撮影し保護者の方や患者さん自身に効果的なブラッシングテクニックをアドバイスしています。

そのうえで「歯のプロフェッショナルクリーニング」、「矯正歯科治療中の食生活の指導」などお口をきれいな保つためのサポートも行っています。

こんな症状の患者さんが対象です

顎や顔のバランスが悪く手術の必要がある方:保険適用

顎変形症に対する外科的矯正治療

  • 下顎前突症(下あごが前にでている受け口)
  • 上顎前突症(上あごが前にでている出っ歯)
  • 開咬症(上下の歯が前歯だけでなく奥歯まで咬んでいない状態)
  • 顔面非対称症(あごが左右にゆがんでいる状態)
出生前診断や出生後に口唇口蓋裂の診断を受けた方:保険適用

口蓋床を用いた哺乳障害の改善と顎の形を整える0歳児からの術前顎矯正治療

その後の矯正歯科治療も当科で行うことができます。

先天的な病気で咬み合わせが悪い方:保険適用

先天異常に伴う咬合異常に対する矯正歯科治療(厚生労働大臣が定める42疾患)

口唇口蓋裂、ゴールデンハー症候群、鎖骨・頭蓋骨異形成、クルーゾン症候群、トリチャーコリンズ症候群、ピエールロバン症候群、ダウン症候群、ラッセルシルバー症候群、ターナー症候群、ベックウィズ・ヴィードマン症候群、尖頭合指症、ロンベルグ症候群、先天性ミオパチー、顔面半側肥大症、エリス・ヴァン・クレベルド症候群、軟骨形成不全症、外胚葉異形成症、神経線維腫症、基底細胞母斑症候群、ヌーナン症候群、マルファン症候群、プラダーウィリー症候群、顔面裂、筋ジストロフィー、大理石骨病、色素失調症、口−顔−指症候群、メービウス症候群、カブキ症候群、クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群、ウイリアムズ症候群、ビンダー症候群、スティックラー症候群、小舌症、頭蓋骨癒合症、骨形成不全症、口笛顔貌症候群、ルビンスタイン-ティビ症候群、常染色体欠失症候群、ラーセン症候群、濃化異骨症、6歯以上の非症候性部分性無歯症

矯正歯科治療をしたいが心臓や腎臓など全身疾患のある方:保険適用外(自費診療)

※基礎疾患をもつ患者さんに対する矯正歯科治療

永久歯が生えてこない(埋伏歯)、余分な歯(過剰歯)があると指摘を受けた方:保険適用外(自費診療)

埋伏歯の牽引過剰歯摘出後の矯正歯科治療

いびき治療用のマウスピースを必要としている方:保険適用外(自費診療)※一部保険適用

※口腔内装置を用いた睡眠時無呼吸症状の改善

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療には関連各科にて検査を受けていただく場合があります。

主に取り扱っている疾患、治療内容

口唇口蓋裂

口唇口蓋裂の治療は、形成外科新生児科耳鼻いんこう科リハビリテーション科(言語聴覚士を含む)・心理福祉科看護部小児歯科など関連各科の連携のもとチームアプローチに取り組んでいます。出生後から成人までの治療を一施設内で一貫した治療を行えることが当院のチームの特徴です。

矯正歯科では、出生後すぐに術前顎矯正治療を開始し、小児期から成人期まで一貫した矯正歯科治療を行っており、口唇口蓋裂の治療の中で一番長い付き合いになる診療科です。

顎変形症

顎や顔のバランスが悪く矯正歯科治療だけでは、かみ合わせ顔のゆがみを改善できない場合があります。この様な症状がある場合は、矯正歯科治療手術(顎矯正手術)を併用する外科的矯正治療を行うことで機能的な問題を解決するだけでなく、表情や審美的な問題についても改善することができます。

顎変形症の治療は、保険を適用することができます。矯正歯科形成外科歯科口腔外科(多摩総合医療センター)のチームアプローチにより質の高い治療を行っています。

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、睡眠中に上気道が狭窄して、窒息状態を何回も繰り返すことから、身体の疲労をとる深い睡眠がとれず、昼間に異常な眠気に襲われる症状があります。

この病気は、単に昼間の過度な眠気を感じるだけでなく、放っておくと血中の酸素不足により心肺機能への大きな負担がかかり、心筋梗塞脳梗塞などの生命にかかわる合併症を生じる可能性があるので注意が必要です。

矯正歯科では、矯正歯科治療に用いる矯正装置の技術を生かしたマウスピースによる治療を行っています。また、睡眠時無呼吸症候群治療装置(ソムノデントMAS)の認定歯科医療機関となっています。

医療機関の先生方へ

  1. 2010年4月より「厚生労働大臣が定める疾患」が改定され矯正歯科治療に保険が適用できる疾患が大幅に増えました。矯正歯科治療の保険対象疾患となるか判断がつきかねる場合は、医科と連携し、疾患を特定した上で矯正歯科治療を行うこともできます。全ての症例が保険適用となるわけではありませんが、顎顔面形態(骨格的不正など)や口腔内状態が疑わしい場合(多数歯埋伏先天欠如など)は、遠慮なく当院をご紹介ください。
  2. 基礎疾患をもつ患者さんの矯正歯科治療を行う場合、当院にて基礎疾患の状態を精査し、当科での治療が可能であると判断した後、矯正歯科治療を行います。当科をご紹介いただいてからすぐに矯正歯科治療が出来ない場合がありますのでご理解のほど宜しくお願い致します。

コーンビームCT(歯科用CT)、頭部X線規格写真(セファログラム)、顎関節X線写真のご依頼を承るにあたり

コーンビームCT(歯科用CT)の撮影を依頼される場合

予約センターで「コーンビームCT外来」の予約をとって下さい。

撮影依頼は、平日の10時30分〜15時30分まで予約を承っています。ご依頼の際は、疾患名、撮影目的(インプラント埋入部位精査、埋伏歯精査など)、撮影部位などを記載した「矯正歯科宛の紹介状」を患者様にご持参いただきますようお願いいたします。

頭部X線規格写真(セファログラム)、顎関節X線写真の撮影を依頼される場合

予約センターに「レントゲン撮影希望」と伝えて「矯正歯科」の予約をとって下さい。

頭部X線規格写真(セファログラム)は「正面・側面」、顎関節X線写真は「開口・閉口」の撮影を基本画像としています。撮影時に留意事項などがある場合は、その旨「矯正歯科宛の紹介状」に記載して頂ければ幸いです。

撮影後の画像は、矯正歯科医が画像を確認してからCDーROM(ビューアーソフト付き)に出力して紹介元の医院へ郵送いたします。なお、撮影依頼の診療費は保険対象外(自費診療)となりますので事前に患者さんに説明した上でご紹介いただければ幸いです。

診療実績

スタッフ

氏名 役職 専門分野 主な資格等
井口 暁
(いぐち さとる)
医員
診療科責任者
顎変形症・唇顎口蓋裂・先天異常の矯正歯科治療(厚生労働大臣が定める疾患)
日本矯正歯科学会認定医
須田 健司
(すだ けんじ)
非常勤 顎変形症、唇顎口蓋裂・先天異常の矯正歯科治療(厚生労働大臣が定める疾患)  日本矯正歯科学会認定医 

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