遺伝子研究科
院内でこの研究科と共同して活動している診療科
感染症科、臨床遺伝科、検査科(病理部門)、内分泌・代謝科、血液・腫瘍科が2011年度に活動した診療科である。
遺伝子研究科の特色
国内小児医療をリードすべき立場にある当院の診療において、臨床と結びついた基礎的研究は、教育とともに診療を補助する両輪として位置付けられる。研究活動を通して現時点での診療の見直し、新たな診療方法の開発が可能となりうる。研究という論理的知的活動は医療をおこなう際の思考のトレーニングとしても重要である。
研究活動からは、疾患の病態理解新たな診断・治療方法、より望ましい看護方法・技術、臨床検査技術改善などの臨床的レベルアップが期待され、このことは病院の質の維持、向上に直接的に関わる事項である。
更に、論文作成能力、発表での伝達能力は病院の臨床スタッフとして必須の要素である。以上を理解し、院の基本方針として臨床材料、臨床的着点からスタートする研究を支援し、教育する必要があり、その実質的中心にこの遺伝子研究科がある。
実際の活動として、遺伝子研究科は、
- 患者さんの検体を用いた遺伝子診断
- 疾病の病態、診断、治療につながる基礎的な研究
に時間を使っている。
1は手術検体、血液を用いた悪性腫瘍の診断、性分化異常の診断スクリーニング、先天代謝異常、遺伝性疾患の診断を行っている。
2に関してはウイルムス腫瘍の発症機序のメカニズム解明、GH分泌異常発症のメカニズム解明といった先端的な研究とともに、移植後のサイトメガロウイルス感染の遺伝子診断の臨床的価値に関する研究などを行っている。また、研修医、総合診療科医師が臨床に直結する遺伝子診断を行うことを積極的に指導している。
2011年度は、内分泌・代謝科、検査科(病理部門)、感染症科、臨床遺伝科、血液・腫瘍科の部医長、医員が活動し、責任者は総合診療科部長が兼任している。専任の研究助手が一人いるものの、本来であれば、この遺伝子研究科に専念する医師あるいは研究者の勤務が認められることが期待される。
遺伝子研究科から診断、治療に繋がるような発信が継続的に今後もされることを目標としたい。
以下が遺伝子研究科が関与している今年度獲得研究費である。
1. 2011年度研究費(厚生省、文部科学省)
- 性分化研究班(長谷川が分担研究者)
- SHOX遺伝子異常研究班(長谷川が分担研究者)
- 非古典型21水酸化酵素欠損症研究班(長谷川は研究責任者)
- 小崎班(吉橋が分担研究者)
2011年度東京都の研究費
- 堀越、有安、田島、鈴木、福澤の研究費は我々の遺伝子研究科での活動に使われている。うち、有安、福澤の研究費は臨床研究の特別枠年間、それぞれ500万、200万のものであり、都立病院全体から選抜されている。
- 小崎班(吉橋が分担研究者)
医療機関の先生方へ
都立小児総合医療センターでは、以下のような活動をしている研究部門が存在する、臨床医師が中心となり院の基本方針として臨床材料、臨床的着眼点からスタートする研究を行っております。今後、先生方にも活動をご報告する努力をしていきたいと思います。よろしくお願いします。
研究業績
今年度にはじめて、遺伝子研究科として活動が正式にスタートした。現在している研究が2012年度には業績として出始める予定である。
スタッフ
| 氏名 | 役職 | 専門分野 | 主な資格等 |
|---|---|---|---|
| 長谷川 行洋 (はせがわ ゆきひろ) |
部長 診療科責任者 総合診療科 兼務 |
小児内分泌代謝 | 日本内分泌学会専門医・指導医(小児科分野)、日本小児科学会専門医 |
| 木下 和枝 (きのした かずえ) |
実験助手 |











