診療科のご紹介


外科

診療科のご紹介

目標

成長していく子どもに対する手術は、身体に対する負担が少なく安全であるとともに、生涯保証する成績が大切と考えます。そのためには、心と体の成長発達を配慮した医療にも心がけます。

特色

1. 高度専門診療

気管狭窄症の手術

救命・集中治療部が搬送、周術期の集中管理を行い、外科、心臓血管外科、呼吸器科が連携して手術をしています。全国一の成績で、外国からの症例も経験しています。

鎖肛など難治性の排泄障害の治療

鎖肛ヒルシュスプルング病二分脊椎などの排便障害に対する治療に力をいれています。WOC外来を開設して、二分脊椎、総排泄腔異常を中心とした排泄障害に対してのチーム医療を推進しています。

悪性腫瘍

小児がんは手術、化学療法、放射線療法の集学的治療が有効です。私たちは外科、血液・腫瘍科、病理科、放射線科を中心としたチームを作り、定期的なカンファランスを行って、それぞれのお子様に一番適した治療法を考えて治療にあたっています。

 →小児がん拠点病院のページはこちら

2. 日帰り手術の推進

鼠径ヘルニアなど短時間の手術では、日帰り手術を推進しています。ご両親と共に外来から直接手術室に入り、手術後はご両親と共に手術室回復室で3時間ほど休憩して帰宅となります。年間400例程の症例数です。

母子分離を避けてお子様のストレスを軽減し、病棟に入院しないので院内感染を防止でき、入院費が削減できるメリットがあります。

3. 救急医療

救急外来では、24時間救急患者を予約なしに受け入れ、総合診療科、救命救急科が初期対応します。外科的疾患であれば、速やかに外科系と連携します。3次外傷に対しても外傷チームを組織して迅速に対応しています。

東京都三次救急基幹施設「子ども救命センター」として、他の医療機関で救命治療が困難な外科系、内科系患者を受け入れています。

救命救急科、集中治療科が協働しドクターカー、ヘリコプターを運用した搬送とPICU管理を行い、外科チームも連携して救命治療にあたります。最近では、九州の気管狭窄症例を飛行機とヘリで搬送、手術しました。

4.新生児外科

周産期センターとして、隣接する多摩総合医療センター産科、当センターの新生児科・外科が密接に連携して、適切な母体・胎児管理から出産後の新生児治療にスムーズに繋げています。

外科的な胎児奇形などにも対応しています。院外出生に対しても、24時間365日ドクターカーでの新生児救急搬送を行っています。外科的疾患の可能性がある場合は、必ず迅速に受け入れます。

5.内視鏡下手術の推進

身体に対する負担が少なく、キズの小さな胸腔鏡・腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。急性虫垂炎ヒルシュスプルング病肥厚性幽門狭窄症気胸漏斗胸そ鼠径ヘルニア、胃食道逆流症、脾腫、胆石、横隔膜弛緩症など、年間100例以上に施行しています。

6. 障がい児に対する外科治療

当センターでは障がい児に対する療育医療を地域で診ていくことを目標に、「多摩療育ネットワーク」をたちあげました。消化器科が窓口となってご相談をお受けしています。

外科チームはQOLを向上させる手術(胃食道逆流症防止術、胃瘻、喉頭気管分離など)を施行しています。

7. チーム医療の推進

最良の医療を提供するためには、一つの診療科の力では限界がある場合があります。当センターでは外科系各科とのチームワークが良いことが特徴です。

漏斗胸臍ヘルニアでは形成外科、喉頭、声門下狭窄では耳鼻いんこう科、気管狭窄では心臓外科、二分脊椎症では泌尿器科、脳外科、整形外科、総排泄腔膣異常では内分泌科、精神科、泌尿器科などと、外科系専門各科と連携してチーム医療を推進します。

8. 精神発達に配慮した診療体制

こころの専門部門と連携し、子どもの発達に応じた子どもへの外科治療の説明、準備(プレパレーション)や診療計画を心がけています。

外来について

外科外来 月〜金、午前中に初診、再診外来を開いています。
WOC外来 ストーマ、排泄管理を中心とした外来を第二、第4木曜、午後に開いています。

専門医制度と連携したデータベース事業(NCD)への参加について

国内で行われている医療の現状を把握し医療の質の向上に役立たせるため、全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析するプロジェクトが始まっております。何卒趣旨をご理解の上、ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

こんな症状のお子さんが対象です

小児外科は以下のように、頭からつま先までの幅広い外科治療を行っています。中でも呼吸器消化器病気が中心です。

頭頚部、口腔

正中頸嚢胞、側頸瘻、梨状窩瘻、リンパ管腫、血管腫、舌根部嚢胞、舌小帯短縮症、甲状腺疾患、声門下狭窄

胸部

先天性気管狭窄症漏斗胸嚢胞性肺疾患気胸、膿胸、食道閉鎖、食道狭窄症

横隔膜

横隔膜ヘルニア、横隔膜挙上症、食道裂孔ヘルニア (胃食道逆流症)

胃、小腸

胃破裂、肥厚性幽門狭窄症、十二指腸閉鎖、腸回転異常症、腸閉鎖症、腸重積症、メッケル憩室、腸管重複症、壊死性腸炎、胎便性腹膜炎

大腸

鎖肛 (直腸肛門奇形) 総排泄腔・膣異常ヒルシュスプルング病二分脊椎に対する排泄管理手術急性虫垂炎、潰瘍性大腸炎、腸管ポリープ

肝、胆、膵

胆道閉鎖症先天性胆道拡張症、胆石症、門脈圧亢進症、脾腫、膵疾患、脾疾患および血液疾患 (ITP、球状赤血球症など) に対する脾臓手術

鼠径部・精巣

そけいヘルニア(鼠径ヘルニア)陰嚢水腫、停留精巣

腹壁・臍

臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、臍腸瘻、臍肉芽腫

腫瘍

神経芽腫、肝芽腫、奇形腫、横紋筋肉腫、その他の腫瘍

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外傷

腹部・胸部交通外傷、熱傷、気管・消化管異物

医療機関の先生方へ

  1. 緊急手術腸閉塞など外科的管理が必要な場合は、連携担当医 (夜間は当直医) にお電話していただければ、早急に対応します。
  2. 鼠径ヘルニア臍ヘルニア皮下腫瘤など急を要しない外科的疾患は、外科初診予約をお願いします。
  3. 急な腹痛嘔吐などで虫垂炎腸重積幽門狭窄症などが疑われ救急対応が必要な場合は、救急外来[東京ER多摩(小児)]を受診して下さい。外科治療が必要と判断される場合には、速やかに外科と連携します。 ご一報いただければありがたいですが、緊急時には紹介状は不要です。
  4. 便秘 (慢性便秘、ヒルシュスプルング病) 、血便 (痔、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎) 、嘔吐、吐血 (胃食道逆流症、十二指腸潰瘍) 、慢性腹痛など消化器症状の精査は消化器科が担当しており、消化器科初診予約をお願いします。手術が必要と判断される場合には、速やかに外科と連携します。
  5. 新生児外科的疾患の治療依頼は新生児科が窓口となり、外科と連携して必ず入院治療できるよう対応します。
  6. 外科疾患での各種ご相談は連携担当医 下島が対応します。病気や手術についての質問、いろいろな意見を聞いてみたいなど、お気軽に御相談下さい。 電話または遠慮なく相談できる窓口としてメールもご利用下さい。 (naoki_shimojima@tmhp.jp)←@を半角にしてメールを送信してください。

診療実績

(平成28年度手術実績)

総手術件数 817



鼠径ヘルニア手術 374
腹腔鏡下虫垂切除術 48
胃瘻・腸瘻 22
先天性気管狭窄症 7
腫瘍生検・切除 11
喉頭気管分離/気管切開 22
臍ヘルニア手術 41
食道閉鎖症 6
腸閉鎖症 4
腹腔鏡下噴門形成術 7
鎖肛手術 14
胸腔鏡下肺切除術 3
胆道閉鎖症 3
先天性胆道拡張症 3
肥厚性幽門狭窄症 1
卵巣腫瘍 4
潰瘍性大腸炎 5
ヒルシュスプルング病 10
腸回転異常 4
先天性横隔膜ヘルニア 2
新生児手術 30
腹腔鏡・胸腔鏡手術 96
日帰り手術 334

スタッフ

氏名 役職 専門分野 主な資格等
廣部 誠一
(ひろべ せいいち)
副院長 小児外科全般、
新生児外科、
小児呼吸器外科(気管、肺の先天異常)、
鎖肛・排便障害の治療、
小児救急、
内視鏡手術、
小児がん
日本小児外科学会指導医・専門医・評議員、
日本外科学会指導医・外科専門医、
直腸肛門奇形研究会運営委員、
日本小児ストーマ排泄管理研究会学術委員
下島 直樹
(しもじま なおき)
医長
診療科責任者
小児外科全般、
新生児外科、
小児呼吸器外科(気管、肺の先天異常)、
鎖肛・排便障害の治療、
小児救急、
内視鏡手術、
小児がん
日本外科学会専門医、
日本小児外科学会専門医、
日本移植学会移植認定医
下高原 昭廣
(しもたかはら
あきひろ)
医員 小児外科全般、
小児呼吸器外科(気管、肺の先天異常)
日本外科学会外科専門医・指導医
日本小児外科学会専門医、
呼吸器外科専門医、
がん治療認定医
富田 紘史
(とみた ひろふみ)
医員 小児外科全般 日本外科学会外科専門医、
日本小児外科学会専門医
加藤 源俊
(かとう もととし)
医員 小児外科全般 日本外科学会外科専門医
石岡 茂樹
(いしおか しげき)
医員 小児外科全般 日本外科学会外科専門医
春松 敏夫
(はるまつ としお)
医員 小児外科全般 日本外科学会外科専門医
内田 豪気
(うちだ ごうき)
サブスペシャリティ 小児外科全般  
小森 広嗣
(こもり こうじ)
非常勤 小児外科全般、
新生児外科、
小児呼吸器外科(気管、肺の先天異常)、
小児救急、
内視鏡手術、
小児がん、
肝胆膵外科、
鎖肛・排便障害
日本小児外科学会指導医・専門医・評議員
日本外科学会指導医・専門医
鎌形 正一郎
(かまがた
しょういちろう)
非常勤 小児外科全般

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