シニアレジデント(児童・思春期精神科)
研修の特徴
研修の目標
- 児童・思春期精神科臨床に必要とされる基礎的な知識やケースマネジメントのためのアセスメント、治療技法を身につける。
- 児童相談所、児童養護施設、児童自立支援施設などの福祉施設と連携して治療を行うことができる。
- 後輩レジデントの教育ができる。
- 学会発表、論文作成を上級医の指導の下で行うことができる。
- 精神保健指定医の資格を取得できる。
研修内容(平成26年度)
<必須の項目>
- クルズス:4月上・中旬
@ 精神医学概論
A 精神力動的診断と力動精神医学の臨床的応用
B ケースマネジメントのためのアセスメント
C 精神保健福祉法、児童虐待防止法
D 障害者自立支援法、児童福祉法、少年法
E 初診時の問診・面接とカルテ記載
F 生物学的治療概論
G 心理―社会的治療概論
H 統合失調症
I 気分障害
J 発達障害と発達障害者支援法
K 強迫性障害
L 不安障害
M 摂食障害
N 自殺関連行動
O 児童虐待による精神医学的問題
P てんかんと脳波
Q 神経・認知・心理的発達
R 心理検査
S 臨床研究の進め方
-
症例検討
・ 新入院ケース 第1・3・4・5月曜日 18時30分〜
・ 入院治療ケース 第1・3・5月曜日 17時30分〜
・ 就学前枠の初診ケース 随時
・ その他の初診ケース 第2・4月曜日 17時30分〜
- 勉強会(研究報告など) 第2月曜日 18時30分〜
- 病棟スーパービジョン 毎週1回1〜2時間(各病棟の指導医が担当)
- 脳波勉強会 月1回
-
外来研修
<1年目>
・初診の陪席
・予診をとり、本診に陪席、適当なケースでは再診を担当する。
<2年目>
・就学前枠の初診を担当し、指導を受ける。
<3年目>
・通常の初診を担当し、初診ケースの症例検討会で指導を受ける。
- 研究チーム 1つ以上のチームに参加する。
@ 精神療法
A 生物学的治療・検査
B 非行・触法問題
C 自殺関連行動
D 子どもの精神科救急
E 療育
<任意>
- 精神療法研究会
- ASD(自閉症スペクトラム)勉強会
- 虐待勉強会
- 家族療法勉強会
- 非言語的精神療法勉強会
- 摂食障害の集団心理教育「アプリコットの会」
研修の特徴
- 全国児童精神科病床約1000床のうちの202床を有し、豊富な症例を経験することができます。
- 思春期男子・女子・混合、学童、自閉症病棟をローテーションし、病棟医・先輩レジデントの指導を受けながら、臨床に携わります。
- 小児科、成人精神科など様々な経験を持ったレジデントが全国から集まり、お互いに刺激を受けながら研修を積むことができます。
- 看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、作業療法士、保育士などの専門職が多方面から関わる、包括的なチーム医療に実際に参加することができます。
- 毎週行われる新入院、入院治療、初診症例検討でアセスメント技術を身につけることができます。
- 毎月行われる虐待、精神療法、家族療法、自閉症スペクトラム障害、摂食障害集団心理教育などテーマ別の勉強会で、多職種で症例を深く検討する機会をもつことができます。
- テーマ別の研究チームに所属し、臨床研究に参加することができます。
- 総合病院であり、身体合併症症例を他科と連携して治療にあたる経験ができます。子どものリエゾン精神科医療(子ども家族支援部門)の研修も可能です。
- 他の都立病院で成人精神科の外部研修も可能です。