院長よりみなさまへ
2011年4月より、林奐前院長の後任として東京都立小児総合医療センター院長に就任いたしました。少子化が進み子ども専門病院の役割と期待が大きさを増す折、その職責の重さに身が引き締まる思いです。
東京都立小児総合医療センターは、子ども達にとってかつて身近な遊び場であった武蔵野の森、そこで繰り広げられる『いきもの』たちの物語を感じるような病院をイメージし、そのコンセプトを『森のホスピタル』としました。
私たちは、『森のホスピタル5つの理念』((1)東京都における小児医療の拠点、(2)子ども中心の医療、(3)「こころ」と「からだ」の医療の統合、(4)子どもの成長とともに歩む医療、(5)社会とともに創る医療)を実現するため、チーム医療(医師・看護師・コメディカルおよび事務職がその専門性を最大限発揮し、かつ連携・協働して提供する医療)を実践してまいります。
小児総合医療センターは、診療部門を8部門((1)総合診療部:[東京ER多摩(小児)])、(2)からだの専門診療部[内科系]、(3)からだの専門診療部[外科系]、(4)こころの専門診療部、(5)救命・集中治療部:[子ども救命センター]、(6)周産期母子医療センター[新生児]、(7)子ども家族支援部、(8)臨床研究部)に分けて、からだとこころ、そして救急における初期診療から先天性疾患・小児がんなどをはじめとした様々な小児疾患の治療や、移植医療など高度かつ専門的な医療を提供します。また、当センターは、子どものこころの診療に関する拠点病院として、医療・教育機関等との連携・支援体制の構築に取り組むとともに、臨床治験の拠点病院として、効率的かつ迅速に治験・臨床研究が実施できる体制を構築してまいります。
小児総合医療センターが、他の子ども病院と大きく異なる点は、同じ建物の中に多摩総合医療センター(旧府中病院)があることと、同じ多摩キャンパスの中に都立神経病院、都立府中療育センターがあることです。この特徴を活かし多摩総合医療センターとの協働で「総合周産期母子医療センター(スーパー総合周産期センター)」を運営しています。また、小児期の疾患や治療に関わる問題を抱え続けて成人した方々へは、生涯にわたって必要な医療(移行期医療)を提供できるように、多摩総合医療センターや神経病院との連携を深めてまいります。
小児医療は、一つの医療機関で完結できるものではありません。多摩キャンパス内での医療連携はもとより、地域の先生方や多摩全域の中核病院の先生方と緊密に連携することによって、小児医療を充実させることができるものと考えます。子どもたちの健康を守るために、職員が一丸となって全力を尽くしてまいりますので、どうか、皆様のご協力と温かいご指導を賜りますようお願い申し上げます。
東京都立小児総合医療センター院長 西田 朗











