病院のご紹介


院長よりみなさまへ

東京都立小児総合医療センター院長 西田 朗

 当院は移転統合開設後6年が経過し、開院後の様々な課題を皆様のご協力で解決して参りました。平成29年度には病院機能評価を受けることもあり、より医療の質を向上させていくつもりです。

 当院の基本方針は「小児の『こころ』から『からだ』に至る高度・専門医療及び重症の救急患者を中心とした急性期医療を提供し、東京都における小児医療の拠点としての役割を果たす」。そのために「他施設との連携強化や人材交流を進め、東京都における小児医療水準の向上を目指す」(都立病院改革推進プラン平成25年3月)としております。

 拠点事業として東京都こども救命センター、東京都子供の心診療支援拠点病院、小児がん拠点病院などを行ってきました。平成27年からはIRUD(未診断の難病を遺伝子から診断する)のクリニカルセンターや、小児難病患者の移行医療(将来成人診療科で診る必要がある小児期発症患者の自立支援などを行う医療)のモデル事業も行っております。平成28年9月9日には「保険外併用療養に関する特例」の国家戦略特区に指定されました。これは臨床研究中核病院と同等の能力を有する全国15病院が指定され、欧米で承認され日本で未承認や適応外となっている医薬品や医療器械をできるだけ早く使用可能とし、迅速に先進医療を提供するための特別区域です。同時にエビデンスを作る臨床研究も進めて行きます。

 平成27年度の年間実績では救急車受け入れ約3000台、救急からの入院約3000人、うち小児集中治療室への受け入れ約300人、NICU(新生児集中治療室)入院数537人、うち1000g未満は35人など救急重症医療を多く受け入れています。手術室での手術数は4000件を超え、小児がん患者も76例と増加するなど専門医療の充実も計っています。紹介患者は多摩地区全体から75%、都内10%、他府県15%と幅広く紹介いただいています。

 以上の様に東京の小児医療の拠点として様々な活動を行っておりますが、最初に述べましたように、医療の質を重視し、子ども達の療養環境を整えた病院にしたいと考えております。そのためには「都立病院の子ども患者権利章典」を守り、子どもにも診療内容を理解してもらい、意見を聞くインフォームドアセントやプレパレーションの充実も図っていきたいと考えています。

 当院は多数の専門の診療科が、お互いに助け合って連携する医療を積極的に行っています。また多部門、多職種連携によるチーム医療も重視しております。こども・家族支援部門の充実もその一つです。

 患者、家族、地域の様々な医療関係者と共に、東京の小児医療の拠点として多くの課題を解決し、小児医療の発展に役立っていければと願っております。そのため、今後も様々な診療のネットワークを構築して医師会、地域医療機関、市町村などと連携していく必要がございます。より良い小児医療に向けて、職員一同力を合わせて取り組んでまいりますので、皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


平成28年9月30日 院長 本田雅敬


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