事業案内 組織の概要

平成30年度 病院会計当初予算の概要

 平成30年度病院会計当初予算は、総額2,067億6,600万円(対前年度比9.1%増)を計上しています。「2020年に向けた実行プラン」及び「都立病院新改革実行プラン2018」を着実に実施していくため、様々な施策を盛り込んでいます。
 主なものは、次のとおりです。

1 都の医療政策推進への貢献

(1)都の医療体制の充実 (約10億1,488万円)

 多摩地域の医療水準を向上させるため、医療拠点である多摩メディカル・キャンパスにおいて医療機能の強化を図るほか、基幹災害拠点機能を強化するため、老朽化した広尾病院を改築します。平成30年度は、整備に向けた検討を引き続き行い、基本計画を策定します。
 また、都立病院が、地域の実情を踏まえ、他の医療機関等と密接に連携しながら、様々な医療課題に対して中核的な役割を果たしていくため、がん医療、精神疾患医療、救急医療、災害医療、島しょ医療、周産期医療、小児医療、外国人患者への医療、難病医療、感染症医療等について、医療体制や医療機能の充実を図っていきます。
 平成30年度は、多摩総合医療センターにおいて、外科手術とカテーテル治療を同時に行うことが可能なハイブリッド手術室を整備するほか、神経病院において、ロボットスーツによる先進的なリハビリテーションの導入等を行います。

(2)その他の政策実現への貢献 (約1億9,540万円)

 地域の子育てを支援するため、区市のニーズを踏まえて、小児科のある都立病院において病児・病後児保育を実施します。
 また、施設におけるLED照明の拡充を実施するなど、都の政策実現に貢献していきます。

2 安全・安心で質の高い医療の提供

(1)情報システム管理体制の強化 (約18億9,866万円)

 診療業務の安定的・効率的な運用を確保するため、電子カルテシステムの更新を行います。
 また、都立病院では、患者の個人情報など重要な情報を多数取り扱っているため、強固な情報セキュリティ環境を構築します。

(2)だれもが利用しやすい環境づくり (約1億8,274万円)

 患者サービス向上の取組を推進するため、電子マネーによる決済方法の導入等を行うとともに、今後増加が見込まれる外国人に対し、安全・安心の医療を提供できるよう環境整備を進めていきます。

(3)高度で先駆的な医療の提供 (約5,471万円)

 駒込病院において、患者の遺伝情報をもとに、個々のがん患者に最適な医療を提供する「がんゲノム医療」を推進するための基盤整備等を行います。
 また、東京圏国家戦略特別区域の対象医療機関に選定された小児総合医療センターにおいて、海外で承認を受けている医薬品等であって日本においては未承認のもの又は日本において適応外の医薬品等を用いる技術全てを対象として、保険外併用療養に関する特例を活用した先進医療を実施します。

(4)患者支援機能の充実・強化 (約1,529万円)

 患者の療養生活を総合的に支援していくため、「患者支援センター」において、円滑な転・退院、在宅移行に向けた相談支援機能を強化していきます。

(5)医療安全管理対策等の充実 (約444万円)

 都民の医療に対する信頼を確保し、安全な医療を提供するため、患者の安全・安心につながる医療安全管理対策を推進します。

3 地域の医療提供体制の確保・充実への貢献

(1)地域包括ケアシステム構築への支援等 (約1,365万円)

 都民が安心して暮らせる地域医療体制の実現に向け、民間医療機関や他の公的医療機関等との適切な役割分担と連携を推進するとともに、都立病院の医療機能や人材を活用し、地域の高齢者等に医療や予防、健康づくりに関する啓発を行い、「Tokyoヘルスケアサポーター(仮称)」の育成を行うなど、地域包括ケアシステムの構築を支援していきます。

4 専門性が高く良質な医療人材の確保・育成

(1)医師の確保・育成と専門性の発揮 (約6億3,671万円)

  高水準で専門性の高い総合診療基盤に支えられた行政的医療を適正に都民に提供していくため、「東京医師アカデミー」により、次代を担う若手医師の確保・育成を図ります。
 また、指導・研修体制を一層充実させ、臨床を重視した患者本位の医療を提供できる質の高い若手医師を育成します。

(2)看護職員の確保・育成と専門性の発揮 (約6,909万円)

 看護職員のキャリア開発を支援する仕組みを体系化した「東京看護アカデミー」により、質の高い看護職員の確保、育成及び定着を図ります。平成30年度は、認定看護師の資格取得支援等を引き続き実施します。

(3)コメディカル職員の確保・育成と専門性の発揮 (約563万円)

 コメディカル職種の専門性を向上させ、医療の高度化・専門化に対応できる職員を育成するため、学会認定資格等の取得支援を行います。

5 サステイナブルな病院運営体制の構築

(1)働き方改革の推進 (約11億960万円)

 医療の高度化・専門化が進む中で、都立病院が良質な医療を提供し安定的な運営を継続していくため、多様な働き方の実現を可能にする体制を構築することで、優秀な人材の確保を図ります。院内保育室の運営や医師事務作業補助者・看護補助者の増員により医師・看護職員の業務負担軽減を図るなど、働きやすい勤務環境を整備します。

(2)経営力の強化 (約6,716万円)

 都立病院が将来にわたって良質な医療サービスを安定的に提供していくため、経営力の強化や経営分析力の向上のための取組等を推進していきます。

6 都民にわかりやすく病院の状況を見える化

(1)都立病院が提供する医療内容等の情報発信 (約1,800万円)

 都立病院が提供する医療内容や経営状況等について、都民にわかりやすく情報発信するため、ホームページの再構築を実施します。

7 病院施設整備 (約9億8,623万円)

 安全に医療を提供し、患者が安心して快適な療養生活を送れるような環境を整備します。
 平成30年度は、大塚病院や墨東病院において改修工事を行うとともに、多摩メディカル・キャンパスにおける駐車場整備等の設計を行います。


患者規模

(1) 入院

区分 平成30年度
(365日)
平成29年度
(365日)
増減
普通 病床数(床) 3,734 3,826 △ 92
予算規模 1日(人) 3,362 3,631 △ 269
年延(人)

1,227,130

1,325,315

△ 98,185
精神 病床数(床) 1,090 1,090 0
予算規模 1日(人) 981 1,001 △ 20
年延(人) 358,065 365,365 △ 7,300
結核 病床数(床) 41 41 0
予算規模 1日(人) 25 25 0
年延(人) 9,125 9,125 0
感染症 病床数(床) 40 40 0
予算規模 1日(人) 2 2 0
年延(人) 730 730 0
合計 病床数(床) 4,905 4,997 △ 92
予算規模 1日(人) 4,370 4,659 △ 289
年延(人) 1,595,050 1,700,535 △ 105,485

(2) 外来

区分 平成30年度
(292日)
平成29年度
(293日)
増減
普通 予算規模 1日(人)
6,605
6,605
0
年延(人)
1,928,660
1,935,265
△ 6,605
精神 予算規模 1日(人)
600
600
0
年延(人)
175,200
175,800
△ 600
結核 予算規模 1日(人)
30
30
0
年延(人)
8,760
8,790
△ 30
合計 予算規模 1日(人)
7,235
7,235
0
年延(人)
2,112,620
2,119,855
△ 7,235