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各診療科・部門紹介

神経科

特色・専門領域

当科は気分の落ち込みなどの気分の変調、考えがまとまらないなどの思考の障害や、物忘れなどの認知機能障害を主として扱う科です。初めて受診される方の疾患別の割合は、ストレス性障害(いわゆる神経症)と、気分障害圏(躁うつ病、うつ病)がそれぞれ約4分の1を占め、次いで認知症圏、統合失調症圏が続きます。入院では気分障害圏が第1位で約3分の1を占め、第2位は統合失調症圏です(H20-24年度退院統計より)。

当科の特徴は、ハード面では(1)入院病棟として開放病棟を持ち、その構造を生かしたストレスからの避難保護的空間の提供、ソフト面では(2)多人数・多職種のスタッフを生かした、入院環境下で行える高度な精神科医療の提供、(3)総合病院という環境を生かした身体管理や画像検査が必要な方への精神科医療の提供、を行っていることです。

(1)開放病棟という構造を生かしたストレスからの避難保護的空間の提供

  • 当科の病棟は開放病棟(必要時の短時間を除いて原則午前9時から午後5時まで、病棟の扉を施錠しておりません。)として昭和57年の開設以来運用されており、都心の総合病院にあることもあいまって、開放的な環境を提供しております。そのような環境のため、ストレス要因から一時的に離れ、心身の回復を図る目的で入院される方も多くいらっしゃいます。
  • 著しい精神症状が長期に続く場合や、他害性がある場合等、開放病棟での治療が困難な病状と考えられるときは、他医療機関における閉鎖病棟での治療をお勧めしております。

入院については、このホームページの最後の方の「外来受診・入院に関してのお願い、注意」及び、リンク先の「入院生活のご案内」もご参照ください。

(2)多人数・多職種のスタッフを生かした、入院環境下で行える高度な精神科医療の提供

  • 医師、看護師、臨床心理士、薬剤師、及び精神保健福祉士等が参加する多職種合同カンファレンスと、医師チームのカンファレンスをそれぞれ原則毎週開いています。それらでは入院中の患者さんがより適切な治療を受けられるよう診断及び治療方針の検討を行っています。
  • 入院では、外来通院中より細やかに病状を把握することや、必要な検査を受けやすくなります。例えば、外来通院中に効果が乏しいために内服薬の変更が必要になった場合でも、入院すれば比較的速やかに薬の調整を受けることができます。また、症状によって必要な場合には注射・点滴による治療も受けることができます。
  • 薬物療法に反応が良くない、もしくは症状の著しいうつ病等では、麻酔科の医師の協力のもと施行している電気けいれん療法の適応となる場合があります。
  • 心理検査や心理療法等も必要に応じて受けられます。病棟内では食堂を兼ねたデイルームがあり、週に一回、臨床心理士、医師が参加して、集団精神療法を行っております。
  • 気分障害圏・不安障害の方では、入院中に認知行動療法のイントロダクションを受けられます。一般的に認知行動療法では約10回前後の心理面接セッションが行われますが、当院での実施はその準備段階と位置づけており、4回程度行うことを想定しています。退院後希望する方には、適切な外部機関を紹介致します。(認知行動療法とは心理療法の一種で、出来事や状況に対する認知(=考え方)に介入することで感情や行動の改善をはかります)
  • 食事のバランスを崩す方が多いことから、当病棟では月に一回、栄養士による健康栄養教室を開いています。御希望の方は参加することができます。

(3)総合病院という環境を生かした身体管理や画像検査が必要な方への精神科医療の提供

  • 総合病院であるため、身体疾患や妊娠・出産を契機とした、例えば産褥期うつ病(産後うつ病)などで気分の落ち込みや不安等の精神の変調が出現した方も大勢受診されています。
  • 身体疾患をもった患者さんでも、他の身体診療科と併せて当科の診療を受けている方が多くいらっしゃいます。
  • 病院の緩和ケアチームに神経科の医師が参加しております。
  • 近年、物忘れを心配されて受診される方が急増しております。例えば認知症のうち比較的割合が高い、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の診断には画像検査(MRI、脳血流シンチグラフィーやダットスキャン)及び心理検査(MMSEや長谷川式等)が必要になりますが、当院ではそれらが行える設備、人員を備えております。また、島嶼にお住まいで通院での検査が難しい方には入院での対応もしております。

「もの忘れ診察1日コース」のご案内

外来受診・入院に関してのお願い・注意

初診時には、神経科の場合は、きめこまやかな問診が必要とされ、現病歴の他に、ご本人の性格、生活史や家族歴、ご家庭・職場の状況など詳しくお聞きすることがありますので、診察に十分な時間が必要とされています。したがって、お一人に1時間程度を確保するため、あらかじめ御予約を取っていただくようにしています。

入院に際して、病棟に持ち込める物品に、一部制限があります。また、神経科病棟を含めて、病院敷地内は禁煙です。面会時間も、他の病棟より短くなっております。開放的環境ではありますが、病状によっては入院中、特に入院当初に、外出などの行動の制限をお願いすることがあります。
下記のリンク先の文章もご参照ください。

外来受診・入院に関してのお願い・注意

代表的な疾病(平成26年度)
病名件数
うつ病 87
統合失調症 86
ストレス性障害 22
認知症 20
外来(平成26年度)
病名件数
外来延患者数 16,220
新患数 469
1日平均外来患者数 55.2

その他

生活リズム表:生活、睡眠のリズムを確認し理解するために、記入をお願いすることがあります。下記からダウンロードして印刷していただくことができます。

外来診療担当医

神経科の外来担当表はこちらをご覧ください。

最終更新日:2018年4月5日