医療関係者の方へ

救命救急センター シニアレジデント(後期研修医)の募集について

 都立病院の中でも広尾病院は救急・災害医療、島嶼医療、脳血管疾患、循環器疾患を重点医療としている。救命救急センターではそのすべてに関わり、他診療科と協力しながら診療に当たっている。救命救急センターICU(130病棟)8床、HCU(220病棟)20床のベッドコントロールを行い、入院管理をしている(院内のICUは別にある)。単なる振り分けではなく、自己完結型を基本としている。当該科が明らかで単一のプロブレムの場合は各診療科にお願いしている(脳出血や心筋梗塞など)。3次救急患者(東京消防庁からのホットライン)は救命救急センター医師が対応し、入院・集中治療管理を行っている。日中の2次救急(救急車)については救命センター医師が初療を行う。夜間・休日の1・2次救急(ER外科、ER内科、ER小児科)は各診療科医師が担当し、適宜救命センター医師がバックアップしている。大学病院や巨大市中病院と異なり、各診療科の垣根が低く、救命救急センター内だけでなく、院内医師間はアットホームな雰囲気がある。

 救急・集中治療に必要なスキル(気管挿管、人工呼吸管理、中心静脈カテーテル挿入、動脈圧ライン確保)はもちろん、PiCCOTM、VigileoTMを用いた循環管理、各種エコー、小縫合、創傷処置、熱傷管理、V-A ECMO(PCPS)導入、開胸心マッサージ、気管切開、レベル1輸液システム、CHDFなどは充分に経験できる。
 入院管理はICUから一般病棟まで、多発外傷、ショック、呼吸不全、敗血症、薬物中毒、熱傷、各種感染症など多岐にわたる。熱傷処置や分層植皮術、陰圧閉鎖療法についても豊富な症例数がある。

 島嶼(伊豆諸島、小笠原諸島)からの救急搬送依頼も多く、救命救急センターはそのコーディネートを行っている。多くは救命救急センターのスタッフ、シニア・ジュニアレジデントが搬送の添乗を行う。伊豆諸島へは東京消防庁の防災ヘリ、小笠原諸島へは海上自衛隊のP3-C対潜哨戒機、US-2救難飛行艇での添乗を行う。年間のヘリ・航空機搬送は平均250件である。病院屋上には24時間、夜間・休日も使用可能なヘリポートがある。希望により島嶼地域診療所への代診勤務も可能である。渋谷区恵比寿にありながら意外かと思われるが、入院患者の平均10%が島嶼在住患者である。外国人患者も診療の機会が多い。是非英語も勉強して頂きたい(自戒)。

 災害医療訓練、DMAT活動についても救命救急センターが中心的役割を担う。TBSドラマDr.DMATを監修したのは当院である。スタッフは東京消防庁の救急指令センターで救急隊指導医としてメディカルコントロール業務も行っている。救急相談センター(#7119)の相談医も派遣している。
 東京都医師アカデミー採用のシニアレジデントは診療科に関わらず、3か月間救命救急センターのローテーションが必須となっている。このため当救命救急センターには当院だけでなく、救命救急センターを持たない各都立・公社病院(駒込、松沢、荏原、大久保、東部地域、大塚、豊島など)の様々な診療科のジュニア・シニアレジデントが常に在籍している。若く、活気のある職場であり、スタッフは常に教育的であることを意識している。
 シニアレジデントの採用にあっては、救急医・総合診療医の性質上、人柄やコミュニケーション能力を重視する。知識・技術はレジデンシー開始後に修得して頂ければ充分である。病院の性質上3次救急、集中治療をバリバリという人から総合診療・家庭に近い将来像を描く人まで幅広く、柔軟なカリキュラムを用意可能である。

勤務(平日)は
8:00〜 モーニングカンファレンス→回診
16:00〜 イブニングカンファレンス→回診
曜日により各病棟カンファレンス、抄読会・勉強会を行っている
水曜日は中島による教育クルズスを行っている
前日の当直研修医とER受診症例を振り返るERレビューは平日毎日行っている

募集要項、応募用紙はこちら

<過去のクルズス内容>
◆救急・集中治療に必要な生理学(呼吸・循環編) 何事も基礎が大事なんです
◆救急・集中治療に必要な生理学(腎臓編)ついでに電解質・利尿薬も分かる
◆止血・線溶の基礎と臨床
◆人工呼吸器の使い方 Evita・HAMILTONの特徴・モードを中心に、肺保護戦略も
◆外傷初療JATECとは? 内科医は多発外傷患者を診れないのか
◆みんな疎かにしがちな栄養管理 一食の重み、栄養も治療なんです
◆大量出血への対応、血液製剤のキホン
◆意識障害 イコール頭じゃないんです、鑑別は20秒で挙げれるように
◆失神 NMSでも死んでしまう場合もあるんです
◆見逃しのない胸部X線写真の読み方
◆気管支喘息の治療 全身ステロイドの違い、吸入薬を中心に
◆ショックと循環管理
◆酸塩基平衡・血液ガスを読む! 代謝性アシドーシスを中心に
◆気道緊急 挿管できないときのTips
◆早くて安全なブラインドCVC挿入 特に鎖骨下静脈穿刺(シュミレーターを用いて)
◆エコーガイド下血管穿刺の実技(シュミレーターを用いて)
◆外傷における胸部X線の評価
◆PiCCO・Vigileoを用いた循環管理
◆FAST (エコーを用いた実技)
◆気管支鏡のコツ(気管支モデルを用いた実技)
◆頸椎レントゲンの評価と脊髄損傷

<当直>
 救命救急センター医師2名+ジュニアレジデントを基本としている
 シニアレジデントの当直回数は月5〜6回程度である。また当直明けは研修医を含めて昼までには帰宅できるようにしている。希望によりER内科、ER外科の勤務も可能である。
 土日祝は当番制としており、十分な休日を確保できるようにしている。平日週1回は研究日として外勤勤務が可能である。外勤の形態・診療内容については相談に乗れる。
 院内の当直体制は救命救急センター2名、ER内科、ER外科、ER小児科、循環器科、内科管理、麻酔科、外科、脳外科、整形外科、小児科、産婦人科、神経科、混合系(皮膚科・形成外科・眼科・耳鼻科・泌尿器科が日替わり)、心臓外科(2日に1度程度)、プラス各科ローテーション中の初期研修医がそれぞれに入る。常時16〜20名程度が泊まっていることになり、万全の体制である。各科の先生の協力には脱帽するほかない。各科の垣根は低く、コンサルトなど非常に働きやすい。

<勤務環境>
 シニアレジデント専用の部屋に1人に一つのデスク・本棚を与えられる。
 それとは別に救命救急センターは病棟横に専用の医局を持っており、インターネット環境、電子カルテ、当直室などが完備されており、快適である。特にコーヒー豆はスターバックス、タリーズ、カルディ、猿田彦珈琲などでスタッフが厳選して購入している。

<教育資源>
 教育用の各種シュミレーターは救命センターのスタッフルームに常備している
 またスタッフルームには救急関連の医学書を豊富に取り揃えている。指導医も読みたくなるようなものを厳選して購入している。最近の医学書は読みやすいものが多く、是非手にとって頂きたい。欲しい本があれば検討の上適宜購入する。

<シニアレジデントの教育目標>
研修期間は基本3年間としている。

1年次(医師3年目)
都立広尾病院救命救急センターでの研修を主とする
JATEC、BLS/ACLS(ICLS)、PALSのプロバイダー資格取得は義務とする。研究研修費から参加費を援助する。東京DMAT研修に参加し、隊員資格を取ってもらう。学会発表も積極的に支援する。
2年次(医師4年目)
希望により院内他科への出向研修(内視鏡研修など)や他院への国内留学を行う。杏林大学救急医学教室・高度救命救急センターへの派遣も可能である。症例報告など誌上発表も行って頂く。希望により各種Off the job trainingのインストラクターとして参加する。
3年次(医師5年目)
将来の救急医としてのビジョンを明確にし、そのための研修を継続する(院内他科、他院への国内留学)。救急科専門医の受験資格を得る(2~3年の在籍により専門医受験のための症例数・手技数は充分確保される
4年次(医師6年目)以降
指導医・病院の評価によりスタッフ採用が可能であsる。

主な専従医

役職 氏名 専門医資格など 卒年(医歴)
部長
後藤英昭
(センター長)
日本救急医学会専門医・指導医
日本熱傷学会専門医・評議員
東京DMAT
前・杏林大学救急医学准教授
H4年杏林大卒
医長
中島幹男
日本救急医学会専門医
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医、
東京DMAT
ICLSコースディレクター
JATECインストラクター
H14年近畿大卒
医長
城川雅光
日本救急医学会専門医
日本麻酔科学会専門医
日本DMAT、東京DMATインストラクター
H16年名古屋市立大卒
医員
中野智継
日本救急医学会専門医
日本外科学会専門医
東京DMATインストラクター、日本DMAT
癌治療認定医
JATECインストラクター
H17年鳥取大卒
医員
宮国 泰彦
日本救急医学会専門医
東京DMATインストラクター
H18年杏林大卒
シニア
藤原 翔
当院ジュニア出身のシニアレジデント
H24年昭和大卒

他に非常勤医師、兼任医師が在籍
東京医師アカデミーから3ヶ月交代でシニアレジデント 2〜3名
自院+他院のジュニアレジデント(初期研修医)2〜3名
を加え、常時10名程度の医師で診療に当たっている。

<勤務外>
レジデントが交代するタイミングで歓送迎会を行い、スタッフ同士の交流を深めている。
東京都医師アカデミー採用のレジデントは病院借り上げの宿舎が至近に用意されている。きれいで割安であり、スタッフが住みたいぐらいである。
冬には医局旅行(スキー・スノボ・温泉)が企画される。
意外に東京には史跡が多い。城・歴史マニアにはたまらない。是非当直明けの平日に散策して頂きたい。
都立中央図書館が広尾駅近くの有栖川公園内あり、豊富な蔵書・自習環境もある。ちなみに有栖川公園は江戸時代盛岡藩南部家の下屋敷であった。

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