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食事療法のすすめ方 高尿酸血症・痛風の食事

高尿酸血症・痛風とは


 性・年齢を問わず血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。

 高尿酸血症の状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸は結晶になって関節に沈着し、急性関節炎(痛風)を引き起こします。
 また、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高くなるに従って痛風関節炎の発症リスクが高まると報告されています。

 血清尿酸値の高い方は、メタボリックシンドローム(肥満、脂質異常症、耐糖能異常、高血圧症など)の頻度が高くなります。メタボリックシンドロームは、動脈硬化疾患の発症に関与しているので、注意が必要です。

食事療法のポイント

1 肥満傾向の人は標準体重にしましょう  肥満症の食事のページへ

 肥満と判定され、血清尿酸値の高い人は、過食に注意し標準体重を目標に減量することが大切です。ただし、あまり急激な減量は、血清尿酸値の上昇につながるので注意が必要です。

2 プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう

 肉や魚の内臓類に多く含まれるプリン体は、体内で尿酸に代謝され、尿酸は尿中に排泄されます。体内の尿酸が増えると、血液中に蓄積されることから、プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう。また、プリン体は、水に溶けるので、肉や魚からとったスープ(鶏がらスープなど)にも注意が必要です。

プリン体の多い食品と少ない食品(mg/100g)

極めて多い (300mg~)   鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し
多い (200~300mg)  豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、さんま干物
少ない (50~100mg)  ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、ツミレ、ほうれん草、カリフラワー
極めて少ない (~50mg)  コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ウインナソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、ジャガイモ、さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、海藻類

(総プリン体量:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 2012年版)

3 水分を十分にとりましょう

 尿量が増加すると、尿酸の排泄量が増加します。水分を十分に摂取しましょう。水分は、できるだけ普通の水・お茶・ウーロン茶などで摂り、炭酸飲料やジュースなどの糖分の多い飲み物は、エネルギーが高いので避けましょう。

4 アルコールは控えましょう

 アルコール飲料は、アルコール自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させるので控えましょう。アルコール飲料の中では、特に、ビールはプリン体を多く含むので、避けましょう。

5 一日の食事は3食規則正しくとり、栄養のバランスが偏らないようにしましょう

 主食(ごはん・パン・麺などの穀類)・主菜(肉・魚・卵・豆腐など)・副菜(野菜類)を組み合わせて摂るようにしましょう。

 ただし、果物は果糖が多いので、摂りすぎないようにしましょう。

6 食塩の多い食品は控えましょう  高血圧の食事のページへ

 高血圧は、痛風に頻度の高い合併症です。味付けも、うす味をこころがけましょう。

日常生活の注意

1 外食はエネルギーの高いものが多いので、選び方に注意しましょう

 主食(ごはん・パン・麺などの穀類)・主菜(肉・魚・卵・豆腐など)・副菜(野菜類)のそろった外食を選びましょう。

2 適度な運動を心がけましょう

 適度な運動は、肥満、脂質異常症、高血圧症などの改善に効果があり、ひいては痛風治療に役立ちます。一方、過度な運動は、血清尿酸値の上昇を招きます。週3日程度、軽い運動を継続して行うことが効果的です。

3 ストレスをためないようにしましょう

 痛風の発作はストレスがたまっているときに起こりやすいともいわれています。十分に休養して、ストレスを上手に解消しましょう。