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都立病院だより 第8号

平成18年11月発行

東京発 医療改革

足立区での東京都総合防災訓練(広尾病院)
足立区での東京都総合防災訓練(広尾病院)

都立病院は、災害が発生したときに、迅速な対応がとれるよう、日ごろから医師、看護師など病院スタッフの教育・訓練を行っています。
毎年9月1日に実施される東京都総合防災訓練では、負傷者の受入対応訓練、医療救護班や東京DMAT(災害派遣医療チーム)としての活動訓練を行っています。


特集:都立病院の公開講座

都立病院では、医療のことや都立病院についての理解を深めていただくため、都民・患者さんに身近な医療に関するテーマや、都立病院の診療内容に関する公開講座を開催しています。
公開講座は、どなたでも参加することができます。開催のご案内は、院内のポスターやホームページ(http://www.byouin.metro.tokyo.jp/)でお知らせします。どうぞ気軽にお越しください。

墨東病院 公開講座

「インフルエンザの予防と治療」

講 師:感染症科部長 大西健児、小児科医長 伊藤昌弘
日 時:12月2日(土) 午後2時~午後3時
場 所:墨東病院病棟14階講堂
問合せ:墨東病院医事課 TEL 03(3633)6151 内線2104・2105

広尾病院 公開講座

「不整脈とは ~その種類と性質~」

講 師:循環器科医長 岡崎英隆
日 時:12月9日(土) 午後2時~午後3時30分
場 所:広尾病院1階中央待合ホール
問合せ:広尾病院医療サービス課 TEL 03(3444)1181 内線2146・2075

これまでに、こんな公開講座を開催しています

病院名テーマ(平成17・18年度)主な講師(役職は開催当時のもの)
広尾病院人はなぜアレルギーになるのか小児科医長 横内裕佳子
“こころのかぜ”うつ病について神経科部長 新谷 昌宏
大塚病院忍び寄る糖尿病
~より快適で不自由のない老後のために~
内科部長 安井 俊行
どうする?家族介護が必要になったら…副院長 稲田 進一
墨東病院女性が健やかに生きるために女性専用外来医師 藏田ゆみ子、柴田美奈子
ホントは怖い皮膚病
~皮膚症状から分かる内臓異常~
皮膚科医長 沢田 泰之

新谷 昌宏
 

ここでは、10月7日(土)に開催された広尾病院の公開講座をダイジェストで紹介します。

“こころのかぜ” うつ病

うつ病の実際
WHO(世界保健機構)の概算

うつ病の有病率:3~5%⇒全世界で1.2億人。
   日本全国で360~600万人。

  
アメリカ精神医学会 大うつ病の頻度

有 病 率 女性:5~9% 男性:2~3%
生涯罹患率 女性:10~25% 男性:5~12%

厚生労働省統計によるうつ病の受療患者数

1984年:10万人弱→1994年:20万人強→1998年:43万人→2002年:71万人

プライマリーケアにおけるうつ

一般診療科でのうつ病の頻度⇒内科受診患者の約6%
うつ病患者の3/4が一般診療科に初診していると言われる。

うつの分類
分類内容
内因性うつ病遺伝などの個人の素質に基づいてうつ状態を呈するもの。双極性(「うつ」と「躁(そう)」を繰り返すもの)と単極性(「うつ」状態だけ繰り返すもの)がある。
心因性うつ病精神的ショックや心理的な葛藤などによるストレスにより引き起こされるもの。
身体因性うつ病身体疾患や薬物の影響によって引き起こされるもの。
疾患:パーキンソン病、糖尿病等
薬物:ステロイド、インターフェロン、βブロッカー
つまり、「うつ病」はまれな疾患ではない!

ありふれた病気(common disease)のひとつであり、プライマリーケア(初期の対応)が重要!

【うつ病への対応(原則)】
  • できるだけ早く休息をとり、負担の軽減を図る。
  • 病気であることを認識する。(「怠け病」ではない!)
  • 周囲の激励は、自責感や絶望感を強めるので禁物。
  • 重要な決定は病気が治るまで延期する。
  • 抗うつ薬の効果が現れるまでには時間がかかること、副作用もあることについて具体的に知っておく。
  • うつ状態は一進一退を繰り返して回復していくことが多いので、いったん良くなってから多少悪化しても心配ない。
【うつ病の予防】
  • がんばり過ぎない、こだわりを減らす。(完璧主義をやめる)
  • 自分に対し厳しすぎない。(自分をほめることも必要)
  • 自分の手に余る問題は他人にも相談する。(自分だけにかかる負担をなるべく減らすようにする)
  • たまには自分や家族のための時間を設ける。(他人にばかり尽くすのはやめる)
  • 体調や生活の変化、ライフサイクルの変わり目を見過ごさない。
  • 毎日の基本的な生活リズムを守ることが大事。(十分な睡眠、食事、運動、休養、余暇の楽しみ)

クレジットカードが使えます

すべての都立病院で、診療費等の支払いにクレジットカードが使えるようになりました。
クレジットカードが利用できることにより、支払方法の選択肢が広がるほか、夜間や緊急時の診療に現金の持ち合わせがなくても安心して受診できます。利用できるのは、入院・外来に係る診療費、診断書や各種証明書等に係る費用で、以下のカードがご利用になれます。

クレジットカード
 

※ カードの利用限度額については、事前にカード会社へお問い合わせ下さい。
※ 現金とカードの併用及び2枚以上のカードを組み合わせてのお支払いはできません。