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都立病院だより 第47号

平成28年6月発行

都立病院ホームページをリニューアルしました

 平成28年3月までに大塚病院、多摩総合医療センター、神経病院及び松沢病院の4病院でホームページをリニューアルし、サイトのデザインを一新しました。

 スマートフォンをはじめとするタブレット端末への対応やウェブアクセシビリティの向上のほか、患者さん向け案内の英語版ページをはじめ、内容の充実を図りました。都立病院は、これからも積極的に情報発信をしてきます。ぜひご活用ください。

ホームページリニューアル
▲リニューアルした都立病院ホームページトップページ


平成28年熊本地震への病院経営本部の対応について


 この度の平成28年熊本地震で被災された皆様、ご家族の方、関係者に心からのお見舞いを申し上げます。

 平成28年4月14日夜及び16日未明に熊本地方を中心に発生した熊本地震は、最大震度7を記録し、甚大な被害をもたらしました。

 都立病院では、医師・看護師及び各コメディカル職員等の派遣などの被災地支援活動に取り組んでおり、東京都の医療支援活動として約1カ月半にわたり、DMAT(広尾、多摩総合)、医療救護班(広尾、大塚、駒込、墨東、多摩総合)、東京都こころのケアチーム(小児総合、松沢)、また、(公社)豊島病院、(地独)東京都健康長寿医療センター、延べ11チームを派遣しました。この他、小児総合から小児科医師、松沢病院から災害派遣ナースを派遣するなど、人数にして合計58人の派遣を行いました(6月15日現在) 。

 各病院の取組についてご紹介します。

日本DMATの派遣


 震災発生直後の急性期医療に対応するため、厚生労働省からの要請を受け、4月18日に広尾病院と多摩総合医療センターからDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣しました。

 東京都からは10チームが派遣され、広尾病院は他の5チームと合同で熊本赤十字病院のER業務支援を行い、救急車やウォークインで来院される多くの患者さんの診療に従事しました。多摩総合医療センターは、熊本赤十字病院内に設置されたDMAT本部において、活動方針を決定するために必要な、病院の損壊状況や各DMATの位置把握などの情報管理を担当しました。

熊本へ出発する広尾病院DMAT
▲熊本へ出発する広尾病院DMAT
現地入り当日は病院で寝泊まりしました
▲現地入り当日は病院で寝泊まりしました
ER業務開始前に職種別に打合せを行いました
▲ER業務開始前に職種別に打合せを行いました(写真は医師打合せ)
本部内を飛び交う重要な情報を文字情報に書き起こし、電子情報に上げていきます
▲本部内を飛び交う重要な情報を文字情報に書き起こし、電子情報に上げていきます


小児科医師の派遣

テントで打合せを行う小児科医師
▲テントで打合せを行う小児科医師

  熊本県から小児救急学会を通じて、小児科医師の応援が必要になるために医師派遣の依頼を受け、小児総合医療センターから4月18日から1ヵ月にわたり順次6人の医師を派遣しました。当初は、小児・周産期リエゾン、地域の小児医療ニーズ評価、熊本市民病院や熊本地域医療センターの被害状況把握など行い、その後は、熊本赤十字病院PICU(小児集中治療室)の診療支援などに従事しました。



医療救護班の派遣


 DMATの派遣に続き、熊本県知事から全国知事会に対して、避難生活を余儀なくされている被災者の急性期後の医療支援を行うため、医療救護班派遣の要請があり、都立病院及び公社病院から医師1名、看護師2名、薬剤師1名、事務1名の5名体制で派遣を行いました。

 東京都の医療救護班第一陣として4月21日から熊本入りした墨東病院は、医療ニーズの把握や公衆衛生等の把握を目的に、JMATなど他の医療チームと協力して、熊本市内の避難所を巡回しました。

 次の駒込病院からは、医療需要が急増したために支援が必要となった、阿蘇医療センターで活動することになりました。阿蘇医療センターでは、ADRO(阿蘇地区災害保健医療復興連絡会議)事務局が組織され、全国から派遣された各医療救護班の支援体制の調整を行い、東京都の医療救護班は、主に救急外来の準夜業務に従事することになりました。以降、大塚病院、広尾病院(放射線技師及び検査技師を追加派遣)、多摩総合医療センター、(地独)東京都健康長寿医療センター、(公社)豊島病院まで活動を行い、東京都からの医療救護班の派遣は5月18日で終了しました。

 

倒壊した神社(阿蘇市赤水)
▲ 倒壊した神社(阿蘇市赤水)
阿蘇地区災害保健医療復興連絡会議 (通称:ADRO)の会議風景
▲阿蘇地区災害保健医療復興連絡会議 (通称:ADRO)の会議風景
熊本市北区役所内で の朝ミーティングの様子
▲熊本市北区役所内で の朝ミーティングの様子


東京都こころのケアチームの派遣

県内の被害の様子
▲県内の被害の様子

 避難所生活の長期化などによる被災地の精神的ケアが重要になってきているため、東京都は医師、看護師、PSW(精神保健福祉士)、臨床心理士などの専門スタッフによる「東京都こころのケアチーム」を派遣しており、都立病院からも2チームを派遣しました。

 5月16日から、松沢病院が熊本県の県北に位置する菊池市において、被災者の心のケア支援をするため、市内5か所にある避難所での巡回相談や健診において、子どもの心のケアについてのレクチャーを行いました。続いて、5月20日からは小児総合医療センターが活動を行い、幼稚園や保育園などへの巡回を行いました。



震災発生から2ヶ月あまりの被災地支援について紹介しました。

 東京都病院経営本部では、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈りするとともに、引き続き、被災地支援に取り組んでいきます。

 


熱中症に注意しましょう


  今年も熱中症に注意が必要な季節がやってきました。熱中症について、広尾病院の中島救命救急センター医長に尋ねました。

 

広尾病院 中島救命救急センター医長

 

 これから暑くなってくると熱中症に注意が必要です。特に初夏はまだ汗をかくことに体が慣れていないので注意が必要です。日差しの強い屋外で運動や作業をしなければ、熱中症にはならないと思われている方も多いと思います。確かに若年者は屋外での発症が多いのですが、実は熱中症で救急搬送される方の多くは、屋内で発症しているのです。
 特に高齢者は若年者に比べて自律神経の働きが弱く、発汗しにくい傾向にあります。熱中症の発症には気温だけでなく、湿度も密接に関わっています。ジメジメした日本の夏は気温がそれほど高くない屋内や夜間でも注意しなければなりません。
 心疾患、高血圧、腎臓病、糖尿病、風邪などで内服治療を受けられている方は特に注意が必要です。体温の上がらない工夫や充分な水分・塩分の摂取を心がけましょう。かかりつけ医から水分制限・塩分制限の指導を受けられている方は、熱中症を気にするあまり、過剰の水分・塩分を摂取してしまい、もともとの病気が悪化することもあるので、普段から担当医とよく相談しておくことが大切です。