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都立病院だより 第42号

平成27年3月発行

新型インフルエンザ対策訓練を実施しました

インフルエンザ対応訓練の様子
▲移送車両から患者役を受け入れる             ▲一類感染症用病室でレントゲン撮影を実施

 

防護服着脱訓練
▲防護服着脱訓練

 平成27年1月20日(火曜日)、都内で新型インフルエンザ患者が発生したことを想定し、第一種感染症指定医療機関となっている駒込病院で、警察・保健所等と連携して対策訓練を実施しました。

これは、新型インフルエンザ等対策特別措置法制定及び東京都新型インフルエンザ等対策行動計画策定後、初の訓練で、新型インフルエンザ発生国から帰国した男性が発熱などの症状があるという想定で駒込病院への移送・診療等を行うものでした。

 車いす型アイソレーターに乗った患者役を移送車両から受け入れ、一類感染症外来入口から一類感染症用病室へ搬送し、診察、採血、レントゲン撮影などを実施しました。


防護服を着用した医師、看護師や放射線技師等スタッフが治療、ケア、検査などを確実に行えるか確認を行いました。また、防護服の脱衣訓練も実施し、二次感染の防止に取り組みました。
次ページでは、新型インフルエンザをはじめとする感染症医療に関する都立病院の取組について、紹介します。

 

都立病院の感染症医療への取組

  •  一類及び二類感染症に対応する感染症指定医療機関として、駒込病院と墨東病院が感染症医療提供体制を確保しているほか、新型インフルエンザの流行に備え、感染症緊急対応病床を整備しています。
  • 結核医療では、成人については多摩総合医療センター、小児については小児総合医療センターに専門病床を設けて対応しています。
  • エイズ医療では、エイズ診療中核拠点病院である駒込病院をはじめ、全ての都立病院がエイズ診療拠点病院又はエイズ診療連携病院の役割を担っています。
  • 新型インフルエンザに対しては、全ての都立病院が新型インフルエンザ対応マニュアルやBCP(事業継続計画)を作成し、定期的に見直すとともに、対応訓練を実施しています。

<新型インフルエンザ発生時における各都立病院の役割>

 

入院 外来
海外発生期~都内発生早期 都内感染期 海外発生期~都内発生早期 都内感染期
感染症指定医療機関 東京都感染症入院医療機関 東京都感染症診療協力医療機関(新型インフルエンザ専門外来) 外来
広尾病院
大塚病院

駒込病院

墨東病院
多摩総合医療センター
神経病院
-※
小児総合医療センター
松沢病院
-※

※神経病院及び松沢病院は、上記医療機関等の指定はありませんが、病院の特性に合わせた専門的治療を行います。

墨東病院のSCU が3月に開設しました


SCUの様子
▲SCUは診療棟4階に開設。中央手術室、ICU、CCUや今後開設予定のHCUを一か所に集約し、効率的に運用していきます。

 墨東病院では、3月からSCU(脳卒中ケアユニット)を6床開設しました。
 ここでは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳卒中患者に対応します。急性期の脳血管障害患者をSCU病床で治療することにより、死亡率の低下や入院期間の短縮、長期的な日常生活能力や生活の質向上が期待されています。
 治療は、脳神経外科医、神経内科医、リハビリテーション科医、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がチームを組んで行います。
 患者さんが一日も早く、安心して日常生活を過ごせるよう、これまで以上に良質な医療を提供していきます。



 


【都立病院コメディカル部門のご紹介】

 病院では、医師、看護師をはじめ、診療を支援する部門のスタッフが連携して、患者さんの診療・治療が進められています。都立病院で働く主なコメディカルの業務内容をご紹介します。

第二回 薬剤部門

駒込病院でのカンファレンスの様子
▲駒込病院でのカンファレンスの様子

 病院の薬剤師と聞くと、病院内の薬局で医師の処方せんに基づいて患者さんの薬を調剤する人、と思う方が多いかもしれませんが、実際は、一般の調剤に加え注射調剤、注射薬ミキシング、医薬品情報提供、医薬品管理、製剤、治験、薬剤師外来、病棟業務、地域の薬局との連携など多岐にわたっています。
その中で特徴的なものは、入院患者さんのための病棟での業務です。

 病棟では、患者さんと直接お会いして、アレルギー歴・副作用歴・持参薬の確認、処方された薬の効果・用法・注意点などの説明を行います。


さらに、服用後の効果と副作用など患者さんの状態を考慮して、薬剤師の視点から処方内容の変更の必要があれば医師にその提案や助言を行っています。例えば、血液中の薬の濃度の測定結果から患者さんに適した投与量や投与方法を決定する業務もそのひとつです。
 また、医師・看護師・栄養士など他の医療スタッフと共に患者さんの情報を共有しながら最良の治療方針を検討します。病棟カンファレンスをはじめ、緩和ケア、感染管理、栄養管理サポート、褥瘡管理、キャンサーボードなど様々な医療チームがあり、薬剤師としての専門性を活かして参加しています。
 薬剤師は、患者さんに安全・安心・効果的に薬が使用されることを第一に考え、思いやりをモットーに日々の業務にあたっています。


薬剤師の業務風景

▲薬剤師外来では、薬の飲み方や、注意点についてご説明します。薬のサンプルやビデオを活用するなどなるべく分
かりやすく説明します。
▲入院患者さんに薬についての情報を提供し、安心して薬を使っていただけるよう説明します。また、患者さんの状態や検査値の確認を日々行っています。


都立病院多言語対応の取組


 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機として、都立病院では、外国人患者の受入れのための体制整備を進めています。

【異文化理解研修】

研修の様子
▲研修の様子

  外国人の患者さんに安心して受診していただくには、様々な国の文化・宗教・慣習について理解したうえで接することが大切です。そのため、平成27年1月22日に「異文化理解研修~異文化理解とコミュニケーションの視点から~」を開催しました。
この研修では、都立病院の職員が、異文化コミュニケーションにおける心構え、各宗教の概要・タブー、医療制度の違い等の基礎知識を学びました。
来年度も異文化への理解をテーマとした研修を開催し、より一層の知識の向上を図っていく予定です。



都立病院栄養科

お花見ご膳で春を満喫「たけのこご飯と炊き合わせ」

お花見ご膳で春を満喫たけのこご飯と炊き合わせ
▲お花見ご膳で春を満喫たけのこご飯と炊き合わせ

 日差しが春めいて心浮き立つ季節になってきました。今回はちょっとしたおもてなしにも、お花見など行楽のお弁当にもふさわしいお料理をご紹介します。
 ご飯にはこの時季ならではの生のたけのこ、炊き合わせにはふきを使い、人参や桜型の生麩で彩りを添えてみました。煮物の色をきれいに仕上げるには薄口しょうゆがおすすめです。
 ユネスコ無形文化遺産にも登録された和食。旬の食材で季節感を楽しみ、素材やだしの「うまみ」を上手に引き出した動物性脂肪の少ないバランスのとれた食事は世界の注目を集めています。材料が違ってもおいしく作れます。各都立病院でもそれぞれ工夫を凝らしたお花見の行事食をご提供しています。お好きな材料でアレンジしてみてください。



【材料:二人分】
○たけのこご飯 
 米170g(1カップ)、生たけのこ(水煮でも可)60g、油揚げ10g(1/2枚)、しょうゆ6g(小さじ1)、酒6g(小さじ1)、塩ひとつまみ程度、だし汁100㏄、水適宜
○炊き合わせ
 だし汁100~200㏄、砂糖2g(小さじ1/2)、みりん5g(小さじ1)、薄口しょうゆ10g(小さじ2)、生麩(桜)10g(1人分1~2枚)、 人参40g(1/2本)、生椎茸20g(2枚)、長芋60g、ふき40g

 

<お花見などのお料理の組み合わせ例>
鰆の照り焼き、酢の物、菜の花の白和え、蛤のお吸い物 等

 

【作り方】

(だしの取り方)鍋に1Lの水を用意して、表面を軽く拭き取った10cm位の長さの昆布入れて煮る。沸騰直前に取り出し、次に50g位の鰹節を入れ、再沸騰したら火を止めて、5分くらい放置し、クッキングペーパーなどで濾して完成。

たけのこご飯

①米は洗って30分以上浸漬し、ざるにあげておく。
②生のたけのこは米ぬかと一緒に茹でる。1時間くらい冷ましてから皮をむき、食べやすい大きさの薄切りにする。油揚げは湯通しして3㎜位の千切りにする。だし汁にしょうゆ、酒、塩を入れて煮る。
③米に2の煮汁を加えて、合計で1カップ分の水量に合わせて炊く。炊き上がったら2のたけのこと油揚げを米の上に載せて、蒸らし上がったら出来上がり。

炊き合わせ

①桜麩は5㎜幅、人参は一口大の乱切り、椎茸は石づきをとる。長芋は皮をむいて輪切りにする。ふきはすじをとって5cm位の長さに切り、下茹でしておく。
②それぞれの材料をだし汁とみりん、砂糖、薄口しょうゆ等で柔らかくなるまで煮る。
③器にきれいに盛り合わせる。

 

<栄養量:一人分> エネルギー 245kcal 、たんぱく質15.8g、食塩1.5g