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都立病院だより 第40号

平成26年9月発行

東京都総合防災訓練に参加しました


海上自衛隊の船「はしだて」に負傷者を搬送する東京DMAT(広尾病院)の訓練風景(晴海地区の会場にて)

▲海上自衛隊の船「はしだて」に負傷者を搬送する東京DMAT(広尾病院)の訓練風景(晴海地区の会場にて)


医療救護班(松沢病院)がトリアージ訓練をする様子(桃井原っぱ公園にて)
▲医療救護班(松沢病院)がトリアージ訓練をする様子(桃井原っぱ公園にて)

 平成26年8月30日(土曜日)、東京都・杉並区合同総合防災訓練に参加しました。今回の訓練は、東京湾北部を震源とする地震が発生し、広い範囲で震度6弱以上、杉並区では震度6強の地震が発生したという想定で実施されました。
 病院経営本部は、広尾病院(写真上)と松沢病院(写真右)が参加し、負傷者に対する医療処置やトリアージ等に取り組みました。
 都立病院は、引き続き、研修や訓練など災害に備えた取組を実施していきます。





新しい肝硬変治療薬の開発を目指して ~駒込病院において、C型肝硬変治療薬の医師主導治験を実施しています~

駒込病院外観
▲駒込病院外観

 駒込病院は、C型肝炎ウイルス(以下「HCV」)に起因する肝硬変(以下「C型肝硬変」)の患者を対象とした医師主導治験※を実施しています。

※医師主導治験:平成14年7月の薬事法改正により、製薬企業等と同様に医師が自ら治験を企画・立案し、実施することが可能になりました。この治験の準備から管理を医師自ら行うことを医師主導治験といいます。


 C型肝硬変は、HCVが原因となって肝細胞が壊され、線維化を生じることにより、肝機能の著しい低下を招きます。症状の進行により、黄疸、腹水、食道静脈瘤といった様々な重篤な合併症が生じる不可逆性の難治性疾患です。HCV感染者は、国内では約200万人と推定され、ウイルスが治療により排除されない場合、かなりの割合で肝硬変に進展すると考えられています。しかし、症状の進行したC型肝硬変に対しては、有効な治療薬が存在せず、C型肝硬変に対する新たな治療薬の早期開発が求められています。
 このような中、駒込病院では、公益財団法人東京都医学総合研究所との共同研究において、海外で大腸がんや白血病などの治療薬として治験実施中のPRI-724という低分子化合物が、C型肝硬変の線維化を改善させる効果があることをマウスモデルで確認しました。その結果を受け、日本人のC型肝硬変の患者に、PRI-724を投与した際の安全性、有効性を確認することを目的に、本治験を実施します。この治験によって、PRI-724がC型肝硬変の患者への有効な治療薬となることを目指しています。実施期間は平成28年度までを予定しています。
 治験に参加いただける方を募集しております。詳しくは、駒込病院ホームページをご覧ください。
 (URL http://www.cick.jp/kanzounaika/ishishudou/)

【C型肝硬変に至る推移】

C型肝硬変に至る推移

【PRI-724の投与方法】

PRI-724の投与方法

〇本医師主導治験は、厚生労働省科学研究費補助金(肝炎等克服緊急対策研究事業)(研究代表者:木村公則)により行われています。
〇治験名「C型肝炎ウイルスに起因する肝硬変患者を対象としたPRI-724の非盲検・用量検討試験(第Ⅰ相)」


神経病院に「てんかん総合治療センター」を開設しました

てんかんボード
▲てんかんボード

 都立神経病院では、てんかん専門医を中心に、内科系・外科系の診療科医師が連携を強化することにより患者さんに最適な治療法を決定し、薬物治療や外科治療による高度なてんかん専門医療を行う「てんかん総合治療センター」を平成26年8月1日に開設しました。

 てんかん専門医による専門外来を開設することに加え、脳神経内科、神経小児科、脳神経外科、神経精神科等の各診療科医師やメディカルスタッフが「てんかんボード」(右イメージ図)という「チーム」となって、患者中心の最適な「てんかん専門医療」を提供します。また、患者のケアの質を向上させるため、「てんかん専門看護リーダー」を養成していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  さらに、薬物の服用によっても発作がおさまらない「難治性てんかん」に対して、神経病院では年間120例を超える豊富な手術実績があります。側頭葉てんかんに対する切除範囲を最小限にとどめて発作を抑制する「選択的海馬扁桃体摘出術」をはじめとし、豊富な手術実績を生かした低侵襲的手術を実施します。
 てんかん総合治療センターは、てんかん専門医を中心として、診療科医師とコメディカルスタッフが協
力し検査・診断から治療方針の決定、てんかんに関する情報提供、心理・社会的問題へのケアにいたる総合的な「てんかん医療」を提供することを目指していきます。


都立病院多言語対応の取組

 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機として、都立病院では、外国人患者の受入れのための体制整備を進めています。

【広尾病院患者受付装置】

  広尾病院では、外国人の患者さんが多く受診されるため、英語での各種案内や領収証などを準備しております。これに加え、昨年度から、患者受付装置に英語表示の機能を追加し、外国人の患者さんのスムーズな受付が可能になりました。

英語表示の受付画面
▲英語表示の受付画面

 受付画面で”English”を選択した場合、「受付画面」、「診察券番号入力画面」、「印刷中画面」が英語表示となります。

 

都立病院栄養科

ブラジルのスタミナ料理「フェジョアーダ」(豆と肉の煮込み)で疲労回復

ブラジルのスタミナ料理「フェジョアーダ」
▲ブラジルのスタミナ料理「フェジョアーダ」

6~7月のサッカーワールドカップの開催国だったブラジルは、2年
後には夏のオリンピックの開催国でもありますね。残暑の季節に、暑さに疲れた身体の疲労回復にお勧めの、南国ブラジルを代表するスタミナ料理を紹介します。
フェジョアーダとは、ポルトガル語でフェイジャオン(豆)を使った料理という意味で、「豆と肉や野菜など多くの材料を煮込んで合わせた料理」をいいます。豚肉とインゲン豆は疲労回復ビタミンといわれるビタミンB1が豊富な食品です。ブラジルでは黒インゲン豆を使いますが、今回は赤紫色のインゲン豆である金時豆を使って紹介します。



【材料:二人分】
金時豆(乾燥)40g、豚肩肉(1.5㎝角)50g、あらびきソーセージ(輪切り1㎝幅※できればスパイス等の入ったもの)60g、ベーコン(短冊切7㎜幅)10g(1/2枚)、たまねぎ(さいの目切1㎝角)180g(中玉1個)、にんじん(さいの目切7㎜角)40g(1/4本位)、にんにく(みじん)1片分、植物油 小さじ1杯、豆の煮汁+水 200cc、コンソメ顆粒3g、塩1つまみ程度、コショウ少々、ローリエ1枚、 パセリ(みじん) 少々

 

【作り方】

① 豆は洗って一晩水につけておく。1回煮こぼし、柔らかくなるまで煮る。煮汁はそのまま水分として使用する。
 ※ゆで豆を使用する場合は80gを同量の水を加え軽く煮なおす。
② 鍋に油をひいて、にんにくとたまねぎを入れ、たまねぎが透き通るまで炒める。
③ ②に、ベーコン、ソーセージ、豚肉を入れて炒める。
④ ③に、にんじん、①の豆の煮汁と水、ローリエを入れて中火で10分くらい煮る。
⑤ ④に、①の豆を入れてさらに煮込み、コンソメ顆粒、塩、コショウで調味する。
⑥ 器に盛り付け、上にパセリをふって仕上げる。

<栄養量:一人分> エネルギー 280cal  たんぱく質14.7g  食塩1.4g