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都立病院だより 第38号

平成26年3月発行

森のホスピタル(小児総合医療センター)のご紹介

エントランス入口で「森のものがたり」が始まります。写真右はどんぐりの形をした椅子とオブジェ。

小児総合医療センターの院内は、多摩地域をイメージした「森のホスピタル」がデザインされています。小鳥が運んだ一粒の種やどんぐりの実が大きな木に成長するイメージ壁画やオブジェ、外来カウンターの動物達が出迎えます。
病棟も「丘」・「森」・「空」と名づけられ、病院全体で「森のものがたり」を展開しています。

 

芽を出して大きくなる様子のレリーフアート

 




改善提案2014~医療現場での取組~
テーマ別改善運動発表会を開催しました

都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の各病院・施設、福祉保健局の医療施設では、患者サービスの向上や経営の効率化を目指して、職員自らが身近で具体的な業務改善に取り組む「テーマ別改善運動(QCサークル活動)」を、毎年度実施しています。
今年度は18施設が参加し、テーマ別改善運動発表会を平成26年1月29日(水曜日)に実施しました。
受賞提案のうち、サービス向上部門での優秀事例を紹介します。

 

田端・文京地区の文士ゆかりの食事
~駒込病院オリジナル料理コンクールの開催~【駒込病院】 最優秀賞

「芥川龍之介御膳」。レシピなど説明するメッセージカードを添えて提供しました。

化学療法等の副作用や治療による制約等により、食事に悩みを持つ患者さんが多く、食事を楽しみにくい状況にあります。一口でも多く食べていただき、
治療に貢献できるようにと取り組みました。
駒込病院界隈が、かつて文士村であったことから、文士ゆかりの食事を考案し、病院食としてアレンジして提供したところ、好評でした。

  • 龍之介の大好物であったとされる『ぶりの照り焼き』
  • 短編小説『芋粥』にちなみ、さつま芋を使った『さつまいもご飯』
  • 龍之介のもとに訪れていた多くの客人に、夫人がおもてなし料理としていた『のっぺい汁』

ほかにも『室生犀星献立』などがあります。
誰もが活用できるよう、ホームページに掲載し、メニューの充実を図っています。

http://www.cick.jp/kakuka/eiyou.html#bungeishoku



外来発!多職種連携の輪で笑顔満載【墨東病院】 優秀賞


従来の「入院から」退院までのクリニカルパス※を、「外来から」退院までのものとするとともに、入院や麻酔等に関する説明用DVDを作成しました。
「外来発」のクリニカルパスにより、治療の全体像などの説明が分かりやすいものになりました。また、待ち時間を活用してDVDを視聴していただくことで、診察時に一般的な説明をする必要がなくなり、患者さん個々の事情に特化した説明に時間を割くことができるようになりました。


※クリニカルパス・・・検査・処置・看護ケアなどの計画を時系列的に一覧にした診療計画表

 

上部内視鏡検査で使用する安楽な枕”ゆめごこち”の考案【広尾病院】 優秀賞


上部(胃・食道)内視鏡検査中は内視鏡スコープ挿入の際に苦痛を伴う場合が多く、唾液で顔・髪・衣
服等が汚れてしまう不快感もあります。この不快感を少しでも軽減し、内視鏡検査を「夢心地」の状態で行いたいという思いを込めて、安楽な枕“ゆめごこち”を作成しました。検査の安全性も考慮し、素材の選定や、馬蹄型の形状等を考案し、検討を重ね、患者の不快感の軽減を図ることができました。

 

下を向いていてもわかるんです!【神経病院】 優秀賞


神経難病のため、頭が下がり、正面を向くことができない首下がりの患者さんや、車椅子を使用している患者さんは、通常の目線の高さの病室、トイレの表示が見にくいため、介助がなくても移動できるように工夫しました。表示板を大きな文字やイラストを組み合わせて作成し、床から10センチ等低い位置に表示することで、患者さんが自分で表示を確認できるようにしました。

 

各施設の代表サークルの活動内容をまとめた報告書は、病院経営本部ホームページに掲載しています。職員手作りの成果物や工夫が満載ですので、ぜひご覧ください。

(URL http://www.byouin.metro.tokyo.jp/jigyou/qc/index.html)


都立病院栄養科

(写真1)固形栄養調整食品、ジュース

都立病院では、災害発生により食料調達・調理が困難になった場合に備え、3日分の非常用食品を備蓄しています。東日本大震災の状況を教訓に、従来の災害時備蓄品について見直しを行いました。災害発生直後は、水・電気・ガスなどのライフラインが使用できなくなることも想定されますので、栄養面だけでなく、衛生面(安全な食事の提供、ごみ対策)、配膳方法も考慮し、写真1のような食品を準備しています。また、咀嚼(そしゃく)や飲み込む力が弱い患者さんのための軟らかい食事(写真2)など、災害時においても安全・安心な食事を提供できるよう備えています。



(写真2)災害時用柔らかいお食事

なお、災害時用食品として重宝する缶詰は、密封後に加熱殺菌を行って長期間の保存性を高めた食品ですが、一定期間内で新しいものに入れ替える必要があります。都立病院では大量に備蓄しているため、平常時の献立にも使用し、賞味期限内に無駄なく有効活用しています。ご家庭でも缶詰を備蓄されている方が多いと思いますが、買い過ぎてしまったり、賞味期限が切れてしまったりしていませんか?今回は、ご家庭でも簡単に作れる、缶詰を使ったレシピをご紹介しますので、ぜひお試しください。



 


牛肉大和煮入りソテー

牛肉大和煮入りソテー
<材料>2人分

牛肉大和煮缶詰 1缶(60g程度)、たまねぎ 100g(中1/2程度)
ピーマン 30g(大1個)、サラダ油 4g(小さじ1)、こしょう 少々

<作り方>

  1. たまねぎ、ピーマンはスライスしておきます。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、1を炒めます。
  3. 野菜がしんなりとなったら、牛肉大和煮缶詰を加えます。
  4. こしょうで味を調えます。

※栄養量(1人分)エネルギー83kcal、たんぱく質5.3g、食塩相当量0.7g

 



茄子とツナのケチャップ煮

茄子とツナのケチャップ煮
<材料>2人分

まぐろツナ缶詰 1缶(80g程度)、たまねぎ 100g(中1/2程度)、オリーブオイル 4g(小さじ1)、茄子 100g(大1本)、揚げ油 適宜、ケチャップ 30g(大さじ2)、しょうゆ 3g(小さじ1/2)、ウスターソース 6g(小さじ1)、コンソメ素 1g(小さじ1/2弱)、にんにく 3g(1/2かけ)、水 200cc(1カップ)、塩・こしょう 少々

<作り方>

  1. 茄子は乱切りにし、さっと素揚げしておきます。
  2. たまねぎはみじん切りに、にんにくはすりおろしておきます。
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにく、たまねぎ、ツナ缶詰を炒めます。
  4. 3に素揚げした茄子を合わせ、調味料、水を加え、しばらく煮込みます。
  5. 最後に塩、こしょうで味を調えます。こに本文を入力するここに本文を入力するここに本文を入力する

※栄養量(1人分)エネルギー227kcal、たんぱく質10.4g、食塩相当量1.4g







松沢病院の認知症医療の取組

3月1日に開催した公開講座「若年認知症を考える」の様子

松沢病院は、都の「認知症疾患医療センター」の指定を受け、専門医療機関としての取組を行っています。
「もの忘れ外来」では、初診日に診察と一連の検査を行い、次回に診断結果を伝える、いわゆる「ワンストップ診療」を実施しています。認知症病棟では症状が悪化した時に速やかに入院治療を行える体制を整備するとともに、今年度から、医療の質改善につなげるため、外部委員による第三者評価の取組も始めました。また、認知症の専門相談窓口を設置するほか、「もの忘れ家族教室」や交流会の開催等で家族の支援も行っています。
平成26年3月1日(土曜日)には、認知症専門医である齋藤院長を講師として公開講座「若年認知症を考える」を開催し、100名を超える方々の参加がありました。講座の中では、老年認知症との違いや、早期診断の重要性などについて説明がありました。
今後も、認知症の患者さんと家族が住み慣れた地域で安心して生活していけるよう、様々な取組を推進していきます。