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都立病院だより 第36号

平成25年9月発行

都立病院の周産期医療への取組

NICUの様子

都立病院では、産科・小児科新生児部門が緊密に連携し、総合的な周産期医療を提供しています。
中でも、大塚病院、墨東病院、多摩総合医療センター・小児総合医療センターは、総合周産期母子医療センターとして、M-FICU※1を活用したハイリスク妊娠に対する医療やNICU※2による新生児への高度な医療等を実施しています。

病院名M-FICU NICUGCU※3
大塚病院6床15床30床
墨東病院9床15床30床
多摩総合医療センター・小児総合医療センター9床24床48床
合計24床54床108床

(都立病院における救急患者取扱件数)

※1 M-FICU(Maternal-Fetal Intensive Care Unit):母体・胎児集中治療管理室
※2 NICU(Neonatal Intensive Care Unit):新生児集中治療管理室
※3 GCU(Growing Care Unit):中等症・回復期治療室

各都立病院の特色ある取組

大塚病院

豊島区・文京区の地域産科医療機関との「産婦人科地域医療連携システム(大塚モデル)」により、限りある周産期医療資源の効果的・効率的な運用ネットワークづくりを推進しています。

大塚モデル
墨東病院
患者家族と病院スタッフの相談風景

母体搬送、新生児搬送の受入促進のため、「NICU入院児支援コーディネーター」として助産師等を配置し、地域の保健所や訪問看護ステーション等と連携して、在宅移行が望ましい子供に対する退院及び継続した在宅生活を支援しています。

多摩総合医療センター・小児総合医療センター
小児総合医療センター
 
ドクターカー

多摩総合医療センターの産科部門と、小児総合医療センターの新生児部門が一体となり、重症な疾患により緊急に母体救命処置が必要な妊産婦を必ず受け入れる「母体救命対応総合周産期母子医療センター(スーパー総合周産期センター)」に指定されています。小児総合医療センターでは、ドクターカーを活用しながら多摩地域における新生児搬送や受入調整を行っています。


NICU入院児支援コーディネーターについては、墨東病院に加え、大塚病院及び小児総合医療センターでも、ハイリスク患者を積極的に受け入れていくため、NICU等入院児の円滑な在宅移行を支援する体制を整備しています。また、在宅移行後の急性増悪時の子供の受入体制を強化していきます。 また、墨東病院と小児総合医療センターは、福祉保健局から委託を受け、「小児等在宅医療連携拠点事業」を平成25年7月から実施しています。NICUやこども救命センターの入院児などの在宅療養が必要な児を対象に、在宅への移行や継続支援を実施するために必要な医療・保健・福祉・教育の包括的な支援体制の構築に向けた取組を進めています。


サービスアップ 都立病院サービス向上の取組

都立病院では、外来案内など患者さんが安心して受診できるようにお手伝いしたり、図書の貸し出しやコンサートなど入院している患者さんやご家族の気持ちを和らげ、快適な入院生活を送る手助けとして、ボランティア活動を行っていただいております。今回は、ご協力いただいているボランティアの方々をご紹介します。

都立病院サービス向上の取組1
 
都立病院サービス向上の取組2
 
森のライブラリー【小児総合医療センター】

 医学書や近隣地域の医療情報誌など、医療情報を自由に閲覧できます。森のライブラリーは、ボランティアの方々によって運営されています。

緩和ケア病棟でティータイム開催
自動精算機でのご案内
緩和ケアボランティア・外来案内【駒込病院】

 緩和ケアのボランティアとして、草花の手入れやティータイム等も実施し、患者さんが寛げるような空間づくりに取り組んでいます。
病院の外来において、ボランティアの方々が、患者さんのご案内や、受付補助、誘導などを行っています。


※病院でボランティア活動を希望される方は、各病院にお問合せください。

10月はサービスアップ推進月間です。
「患者さんに寄り添う医療」を共通テーマに各病院で取組をします。

災害時における対応力強化に向けて

実際の災害現場を想定した訓練
トリアージ訓練の様子

都立病院は、災害時には医療救護活動の拠点となります。首都直下地震等大規模災害が発生した場合には、通常の診療体制を超える多くの傷病者が病院に殺到することが予想されます。
そのような状況下で可能な限り多くの命を救うために、災害現場では治療に先立ち、トリアージという手法を用いて、重症度に応じた傷病者の分類を行うことが必要になります。
そのため、各都立病院では、災害時に必要なトリアージなどの知識を全ての病院職員が身につける体制を目指しています。平成25年7月には、各病院で行う災害医療研修の講師養成研修として、実際の災害現場を想定したトリアージ実習を広尾病院にて行いました。
今後も、訓練や研修を通じ、災害医療体制の強化に努めていきます。


都立病院栄養科

秋を味わう一品 ~きのこソテー~

「香り松茸、味しめじ」とよく言われるように、秋を感じる食品として、きのこをイメージされる方は多いのではないでしょうか。きのこに豊富な食物繊維は、便秘症の改善をはじめ、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病の予防に役立つといわれています。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2010年版」では一日の目標摂取量として、成人男性19g以上、成人女性17g以上とされていますが、平成23年の国民健康・栄養調査では、成人男性14.4g、成人女性13.9gと目標量を下回った結果でした。 食物繊維を添加した食品等が利用されるようになってきていますが、大量に摂取すると緩下作用を誘発することもあり、できるだけ食品から自然の形でおいしく摂ることをお勧めします。ほとんど包丁を使わず、簡単に調理できます。冷やして食べてもおいしい一品です。 どうぞ、お試しください。

きのこソテー・ポン酢しょうゆ和え(2人分)
きのこソテー・ポン酢しょうゆ和え

エネルギー35kcal 食物繊維2.4g 食塩相当量0.6g


しめじ 50g(1/2パック)、 まいたけ 50g(1/2パック)
えのきだけ 40g(1/2パック)
バター 5g(小さじ1強)、かつおだし 5g(小さじ1)
ポン酢しょうゆ 15g(大さじ1弱)、万能ねぎ 少々


  1. しめじはいしづきをはずし、ほぐす。まいたけは食べやすい大きさにほぐす。えのきだけはいしづきを包丁で切り落とし、3㎝長さに切り、ほぐしておく。
  2. フライパンを火にかけ、バターを熱してしめじを中火でよく炒める。
  3. まいたけを加え、軽く炒めたら、かつおだしを加えさらに炒める。
  4. 最後にえのきだけを入れてサッと炒めたら、ポン酢しょうゆを回しかけて火を止める。器に盛り付け、万能ねぎの小口切りを散らして出来上がり。