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都立病院だより 第33号

平成24年12月発行

都立病院緩和ケアの取組

都立病院緩和ケア
 

緩和ケアとは、がんと診断された患者さんやご家族の「からだのつらさ」と「こころのつらさ」を和らげるための医療です。痛みだけでなく、吐き気やむくみなどの身体症状や精神的な不安等の緩和をはじめ、治療・療養や仕事上の問題の相談なども緩和ケアの対象となり、治療の早期から受けることが望ましいとされています。都立病院では、緩和ケア病床のある駒込病院をはじめ、6病院(広尾病院、大塚病院、駒込病院、墨東病院、多摩総合医療センター、小児総合医療センター)で、緩和ケアに取り組んでいます。


10月の「ホスピス緩和ケア週間」に行われた大塚病院と駒込病院の緩和ケアイベントをご紹介します。

大塚病院『 ひろげよう緩和ケア』
大塚病院『 ひろげよう緩和ケア』
 

10月9日から13日まで実施し、開催初日には、緩和ケアの象徴であるオレンジバルーンを吹き抜けに放ちました。ポスター掲示のほか、病院職員有志の合唱団の歌からはじまり、アロマセラピストなどによるミニレクチャーを開催しました。患者さん等80名以上の参加がありました。


駒込病院『 知ってもらいたい!緩和ケア』
駒込病院『 知ってもらいたい!緩和ケア』
 

10月19日に実施したイベントでは、緩和ケア病棟や緩和ケアチームの説明、緩和ケアに関するよろず相談や、病棟見学会を行いました。約50名の患者さんとご家族の参加がありました。また、10月20日には、「疼痛0(ゼロ)の日」とされているのにちなみ、疼痛ゼロキャンペーンとして、がん性疼痛看護認定看護師※による相談窓口を設置するとともに、アロママッサージと足浴を行いました。

※がん性疼痛看護認定看護師とは:日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、がん性疼痛の看護分野において、痛みの総合的な評価と個別的ケア・薬剤の適切な使用及び緩和等、水準の高い看護実践のできる看護師のことです。


緩和ケアは、入院でも外来でも受けられます。入院での緩和ケアは、医師・看護師・薬剤師等様々な職種からなる緩和ケアチームが患者さんの病室に伺って、診察や治療をします。がん治療を担当する医師や看護師と連携して、多角的な問題を洗い出し、解決方法を検討します。都立病院では、症例検討や研修なども実施して、患者さんそれぞれの状況に応じた緩和ケアに取り組んでいきます。


「ちっち」と「けんけん」を紹介します

たね丸くん
 
「ちっち」と「けんけん」
 

「ちっち」と「けんけん」は、小児総合医療センターの治験(ちけん)オリジナルキャラクターです。病気の治療に欠かせない「薬」を使えるようにするためには、「くすりの候補」として選びだされた成分について何度も試験を行い、その効果や安全性、正しい使い方などを確かめる必要があります。この「くすりの候補」を人の体に投与して、効果や副作用、安全性などについて確かめる試験のことを「治験」といいます。


現在、小児医療に使われている医薬品のうち、約7割は成人にしか安全性が確立していません。成人と、成長過程にある子どもでは、肝臓や腎臓の働き方も違い、薬の効き方や副作用の出方が異なるからです。治験を実施するに当たっては、小児患者さんとその保護者の方の同意と協力が不可欠です。理解できる年齢であれば、小児患者さんへの説明と同意が必要です。治験を解説した絵本やぬりえをお渡ししたり、クイズやパネルシアターの上演をしたりするなど、患者さんの年齢に応じた説明をする工夫をしています。


サービスアップ 都立病院サービス向上の取組

都立病院では、年間を通じ、患者さんや地域の人を対象としたイベントやサービス向上の取組を実施しています。今回は4病院をご紹介します。

スマイルリーダー
 
スマイルリーダー【広尾病院】

10月のサービス推進月間において、「心地よい病院づくりを目指そう」をテーマに取り組みました。看護部とサービス向上委員会等が協力して、ホスピタリティの向上のための運動として、ブルーのストラップをかけたスマイルリーダーを中心に、全職員が積極的にあいさつに取り組む「笑顔であいさつ運動」を実施しました。

フラダンスコンサート
 
フラダンスコンサート【神経病院】

職員のフラダンスサークルメンバーにより、10月25日にフラダンスコンサートを実施しました。参加対象は入院中の患者さんとご家族やお見舞いの方々です。参加者も一緒に踊ったり、多くの入院患者さんに楽しんでいただいています。

クリスマスコンサート
 
クリスマスコンサート【墨東病院】

患者さんとそのご家族、お見舞いの方を対象とするクリスマスコンサートを毎年実施しています。看護長有志によるハンドベルやボランティアの方のクリスマスソングの演奏を行います。今年は12月20日に実施予定です。

松沢運動会
 
松沢運動会【松沢病院】

10月10日に実施された運動会には、患者さんとそのご家族等全体で200人の参加がありました。種目は玉入れやリレーなど、ボランティアの方の協力も得て、毎年実施しています。


10月は、サービスアップ推進月間として、「患者さんが安心できる病院づくり」を共通テーマに各病院で取組をしました。接遇研修など職員向けの研修を行ったり、院内でのポスター掲示により取組をお知らせしたり、さまざまなイベントを開催するなど、サービス向上に取り組みました。


都立病院栄養科

冬至にかぼちゃを食べて風邪予防!

冬至は、1年で一番昼が短い日のことで、今年は、12月21日です。日本では、冬至にかぼちゃを食べ、柚子湯に入るなどの習慣があります。なぜ、冬至にかぼちゃなのでしょうか?昔は、冬至の頃に採れる野菜が少なく、冬を健康に過ごす先人の知恵として、保存がきき栄養豊富なかぼちゃを食べるようになったようです。かぼちゃには、粘膜や皮膚の抵抗力を高めるカロテン(ビタミンA)が多く含まれ、風邪の予防によいといわれています。かぼちゃは『煮物』が一般的ですが、じゃがいもの代わりに『ホワイトシチュー』や『グラタン』に入れると、独特の甘味があり、とてもおいしいです。ゆでてマヨネーズで和えた『サラダ』は、オレンジ色が鮮やかな一品です。お手軽にできる『かぼちゃサラダ』(右レシピ)は、1品でビタミンA 1日平均推定必要量をおよそ満たします。どうぞ、お試しください。

かぼちゃサラダ
かぼちゃサラダ

(一人分)
かぼちゃ 80g、マヨネーズ 大さじ1、レーズン 少々、アーモンドスライス 少々、サラダ菜 2枚
(栄養量)
エネルギー 143カロリー、たんぱく質1.7g、ビタミンA 530μg(レチノール当量)、食塩0.2g


  1. かぼちゃの皮をむき、ゆでてつぶし、レーズンを加えて、マヨネーズで和えます。
  2. 器にサラダ菜を敷き、1をこんもり盛り付け、その上にレーズンとアーモンドスライスを飾ってでき上がりです。