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都立病院だより 第32号

平成24年9月発行

都立病院の救急医療への取組

救急ヘリによる患者搬送訓練(墨東病院)
救急ヘリによる患者搬送訓練(墨東病院)

都立病院では、主に二次救急医療機関及び三次救急医療機関として救急対応を行っています。救急患者の診療は、その症状に応じて、以下のとおり区分しています。これは、限られた人員や設備の中で効果的に救急医療を提供するための仕組みです。

区 分
初期救急入院を必要としない軽症患者を診療する
二次救急入院や手術が必要な患者を診療する
三次救急生命にかかわる重症・重篤な患者に対して、高度な医療体制のもとで診療を行う

二次救急の救急告示医療機関としては、広尾、大塚、駒込、墨東、多摩総合、小児総合、松沢の各病院が、救命救急センターを有する三次医療機関としては、広尾、墨東、多摩総合の各病院がそれぞれの役割を担っています。

年度総件数(人)1日あたり(人)
21173,725476.0
22173,806476.2
23175,731480.1

(都立病院における救急患者取扱件数)


また、365日24時間の安心と患者中心の医療を目指し、いつでも、誰でも、様々な症状の救急患者に対応できるよう開設した東京ER(※1)(総合救急診療科)は、10周年を迎えました。現在は、広尾病院、墨東病院、多摩総合医療センター及び小児総合医療センター(※2)に設置、運営し、総合的な救急医療体制の充実を図っています。


(※1)ERとは、救急処置室を意味する英語emergency roomの略語です。
(※2)平成22年3月から、「東京ER・多摩(小児)」として運営しています。

東京ERとは

東京ER
 

東京ERでは、いつでも、誰でも、様々な症状の救急患者が受診できる診療体制を構築しています。初期救急と二次救急患者の診療は「救急診療科」で、生命の危機を伴う重症・重篤患者が対象となる三次救急の診療は「救命救急センター」で、専任の医師が担当しています。来院された方に対しては、まず看護師が問診を行い、どのような症状なのか、重症で早急な 診療が必要な方かどうかを判断します。そのため、症状に応じて診察の順番が入れ替わることや、重症な方の診療が続くような状況の場合には、数時間以上お待ちいただく場合があります。

東京ERの診療体制
東京ERの診療体制

より適切に受診していただくために

様々な救急処置に迅速に対応していくため、東京ERでは、症状に応じて重症の方から優先的に診察したり、地域の医療機関に紹介するなど、診療の振り分けを行っています。一般の診療と異なり、救急診療が対象となりますので、治療は応急処置が中心で、投薬は、原則1日分になります。また、専門的な治療の継続が必要な場合でも、病床の状況によっては転院していただく場合もあることをご理解ください。
また、持病のある方や薬を飲んでいる方は、どんな病気でどんな治療を受けているのか、どんな薬を飲んでいるのか、病気に関する情報を医師に伝えることが大切です。ご本人が話せない場合には、ご家族や周りの方が薬の現物や袋を持っていくなど、病気に関する情報を医師に、より正確に伝えられるようご協力をお願いします。

東京都総合防災訓練に参加しました

トリアージ訓練の様子
トリアージ訓練の様子

平成24年9月1日(土曜日)、東京都・目黒区合同総合防災訓練に参加しました。今回の訓練は、東京湾北部を震源とする震度6弱以上の地震が発生したという想定で実施されました。
広尾病院と大塚病院の医師、看護師等9名が参加し、医療救護班として、負傷者に対するトリアージ及び応急処置のほか、地域災害医療コーディネーターとしての調整業務も行いました。
都立病院は、災害拠点病院に指定されるなど、東京都の災害時の医療提供体制のなかで重要な役割を担っています。引き続き、研修や訓練など災害に備えた取組を実施していきます。


サービスアップ 都立病院サービス向上の取組

都立病院では、年間を通じ、患者さんや地域の人を対象としたイベントやサービス向上の取組を実施しています。今回も2病院をご紹介します。

電光掲示板
 
〔画面の例〕
〔画面の例〕
電光掲示板【多摩総合医療センター】

各外来ブース等院内14か所に設置してある電光掲示板を利用して、病院に寄せられたご意見に関する改善内容等をお知らせしています。そのほかアメニティに関する情報等もお知らせしていますのでぜひご覧ください。

夏祭り
 
夏祭り【小児総合医療センター】

7月末に、院内の体育館で、こころの病棟に入院中の患者さんとそのご家族を対象に開催された夏祭りの様子です。100名以上の参加がありました。縁日では、リハビリテーショングループに参加している患者さんがうちわ作りコーナーを担当し、盛況でした。皆で楽しい夏のひと時を過ごしました。


来月10月はサービスアップ推進月間です。「患者さんが安心できる病院づくり」を共通テーマに各病院で取組をします。患者さん、ご家族の視点でお気づきの点がありましたら、ご意見をお寄せください。引き続き、サービス向上に取り組んでいきます。

都立病院栄養科

都立病院は、安全・安心なおいしい食事提供をめざしています

〈お楽しみメニューの例〉峠の釜飯(墨東病院)
〈お楽しみメニューの例〉峠の釜飯(墨東病院)
認証マーク
 

食事が入院生活の楽しみのひとつになりますように、また、ご自宅に戻ってからも食事療法を無理なく続けられますように、手作りの料理を基本に、おいしい・楽しい食事の提供を心がけています。

  • ごはんやお粥、みそ汁など温かい料理は温かく、サラダや酢の物などの冷たい料理は冷たいままお届けします。
  • 「お正月」や「ひな祭り」などの行事食や季節の献立、出産や誕生日の「お祝い膳」、郷土料理や患者さんの希望の多いメニューを「お楽しみメニュー」として提供するなど、それぞれの病院が様々な工夫をしています。
  • すべての都立病院が『東京都食品衛生自主管理認証制度』の認証を受け、衛生管理を徹底し、安全な食事提供に努めています(右下図は認証マークです)。

※東京都病院経営本部のホームページに「食事療法のすすめ方」(http://www.byouin.metro.tokyo.jp/eiyou/index.html)を、掲載しています。食事療法が必要な方は、ご参照ください。