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都立病院だより 第31号

平成24年7月発行

大規模テロ災害対処訓練に参加しました

テロ災害対処訓練
 

4月30日、東京スカイツリータウンで、大規模テロ災害対処訓練が実施され(東京都、墨田区主催)、この訓練に、都立墨東病院の東京DMAT隊2隊(医師2名、看護師4名)が参加しました。
訓練想定は、『東京スカイツリー第1展望室で有害物質使用のテロにより多数の傷病者が発生し、地上階付近の商業施設において爆発物が確認された』というものでした。
展望室から搬送された傷病者を、東京消防庁と陸上自衛隊が除染(付着した有害物質を取り除くこと)し、DMAT隊は、救護テント内で、赤にトリアージ(迅速な救命処置を要すると区分)された傷病者の救護活動を行いました。

DMAT隊員
 

スカイツリーの真下、スカイアリーナにつくられた救護テント内にて、有害物質により意識消失した重傷者に声をかけながら、気道確保、輸液ルート確保、心肺蘇生などの救命措置を行う消防士とDMAT隊員。

平成24年5月28日、松沢病院の新しい本館診療棟がオープンしました

松沢病院
 

松沢病院の歴史は古く、明治12年に開設されて以来、二度の移転を経て大正8年に現在地へ移転、それから90年以上、この地で精神科医療に取り組んできました。しかし、「こころの病」が増加し、その対策が重要な課題とされる現代において、施設の老朽化や低層分散式の施設配置に伴う業務の非効率性といった運営上の課題から、最新の精神科医療に対応することが困難になってきていました。このため、従来、敷地の中に点在していた低層の病棟群の一部を集約し、16病棟を擁する7階建ての本館診療棟を新築しました。5月28日から本館診療棟での診療を開始しました。
今回は、新しくなった松沢病院をご紹介します。これからも、都における精神科医療の拠点としての役割を果たしていきます。


<新しい松沢病院の特徴>

病床の増設

精神科急性期医療、精神科救急、精神疾患と身体疾患を併発している方に対する精神科身体合併症医療、薬物・アルコール依存症医療のための病床を増設します。

青年期病棟の新規開設

15~25歳の年齢層を対象とした青年期病棟を新規に開設するほか、自傷・自殺未遂医療、うつ・不安障害に対応したストレスケア医療などを新たに実施します。

<本館診療棟・設備の特色>

災害拠点病院としての設備

屋上にヘリポートを整備するとともに、被災患者の受入れを想定し、各所に医療ガスや非常用電源を設置しています。また、建物には免震構造が採用され、地震に強い建物になっています。

スタッフステーションのオープンカウンター

患者さんとスタッフを隔てる「壁」をなくし、開放的な空間にするため、全病棟のスタッフステーションの受付をオープンカウンターにしました。

4床室
ベッド配置
 

精神科4床室のベッド配置は、間仕切りを兼ねた収納家具を効果的に配置し、開放的でありながらプライバシーにも配慮しています。

くぼみの空間
くぼみの空間
 

くつろぎの空間で過ごすことも大切な療養であると考え、あえてスタッフステーションからは見渡せない「くぼみの空間」をつくりました。

緑に親しめる環境

屋上に庭園を整備するなど、緑に親しめる環境となっています。病棟においても、デイルームから自然豊かな松沢の緑を見ることができます。

東京都認知症疾患医療センターとして運営を開始しています

ばら
 

松沢病院は、都の認知症疾患医療センターとして、東京都の指定を受け、4月2日から運営を開始しています。認知症の人の地域生活を支える医療体制の強化に向けて、専門医療相談の実施や鑑別診断、身体合併症への対応、地域連携の推進等、地域における認知症医療の拠点としての役割を担います。

認知症病棟
 

認知症病棟では、ばらやさくら、たんぽぽやすいせんなど、各病室の目印としてデザインし、患者さんに病室が分かりやすい工夫をしています。


サービスアップ 都立病院サービス向上の取組

都立病院では、年間を通じ、患者さんや地域の人を対象としたイベントやサービス向上の取組を行っています。各都立病院の取組をご紹介していきます。

看護の日
 
看護の日【駒込病院】

5月12日は看護の日です。各都立病院でも、講演や地域の方を対象とした身体測定など、看護に関するイベントを実施しています。駒込病院では、「看護の心をみんなの心に」をメインテーマとして、血圧、身長、体重測定のほか、手洗いの練習、医師・栄養士・薬剤師による相談コーナーを実施し、約120人の方々の参加がありました。

ミニコンサート
 
ミニコンサート【大塚病院】

大塚病院では、東邦音楽大学の学生ボランティアなどによるコンサートを定期的に実施しています。平成24年7月で200回記念を迎えます。コンサートでは、合唱のほか、管楽器や弦楽器、ハンドベルやピアノなどいろいろな演奏があり、来院した多くの方々に楽しんでいただいています。

新たな先進医療に取り組みます

6月1日から、新規に、2種類の先進医療を実施開始しました。詳細については、実施する病院にお尋ねください。

(1)ペメトレキセド静脈内投与及びシスプラチン静脈内投与の併用療法

  料金 : 1回 3,100円

  実施病院 : 駒込病院

  適応症 : 完全切除された非小細胞肺がん

  
(2)パクリタキセル腹腔内投与及び静脈内投与並びにS-1内服併用療法

  料金 : 1回 8,100円

  実施病院 : 多摩総合医療センター

  適応症 : 腹膜播種(ふくまくはしゅ)又は進行性胃がん
      (腹水細胞診又は腹腔洗浄細胞診により遊離がん細胞を認めるものに限る。)

先進医療とは、保険診療の対象に至らない先進的な医療技術について、安全性、有効性等を確保するために厚生労働大臣が一定の基準を設定し、保険診療との併用を認めたものです。一般的な保険医療を受けるなかで、患者さんが希望し、医師がその必要性と合理性を認めた場合に行われます。
先進医療の費用は全額自己負担となりますが、先進医療に係る費用以外の、通常の治療部分(診察、検査、投薬、入院料等)は健康保険の給付対象となります。