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都立病院だより 第27号

平成23年6月発行

~ 東日本大震災 ~

入院中の重症患者を救急車からヘリコプターに乗せ換え、市外へ転送
入院中の重症患者を救急車からヘリコプターに乗せ換え、市外へ転送(気仙沼市内五右衛門ケ原運動場臨時ヘリポート)

3月11日に発生した東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、被災された方々とそのご家族の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
都立病院及び(財)東京都保健医療公社の各病院では、発生直後から医師・看護師等の派遣や被災者の受入れなどの被災地支援活動に取り組んでいます。
前号に引き続き、各病院の取組を紹介します。


被災地支援 主な取組

初動活動(SCUへの派遣、東京DAMT の派遣)

羽田空港の滑走路に設置されたテント内での医療活動
羽田空港の滑走路に設置されたテント内での医療活動

3月11日に発生した東日本大震災は東北地方を中心に甚大な被害をもたらしました。
震災発生直後は重症患者を被災地外に搬送するなど急性期への対応により一人でも多くの命を助けるため、広尾病院では、医師・看護師ら計21名が、震災発生翌日の12日から14日まで、羽田空港航 空機格納車庫内に設置された広域搬送拠点臨時医療施設(SCU)で活動を行いました。ここで処置を受けた患者さんは被災地域外へ搬送されました。

気仙沼市にて東京消防庁職員と打合せ
気仙沼市にて東京消防庁職員と打合せ
気仙沼市にて活動にあたる墨東病院の医療救護班
気仙沼市にて活動にあたる墨東病院の医療救護班

また、広尾、墨東、多摩総合医療センターの3病院は、被災直後の宮城県気仙沼市に機動性を備えた災害医療チーム(東京DMAT)を派遣し、東京消防庁と連携して救援活動にあたりました。被災地のニーズに的確に対応するため、地元の医療機関や自治体からの情報収集も行いました。

医療救護班の派遣

次に、医療機能が低下している被災地での医療を支援するため、都立及び公社病院では医療救護班を派遣し、全国から集まった医師・看護師らとともに医療救護所での巡回診療、拠点病院の支援などを行っています。
これまでに12病院から166人を派遣しました。(6月15 日現在)

東京都こころのケアチームの派遣

活動拠点となっている陸前高田市立第一中学校にて01
 
活動拠点となっている陸前高田市立第一中学校にて02
活動拠点となっている陸前高田市立第一中学校にて

避難所生活の長期化などによる被災者の精神的ケアはますます重要になってきています。都立及び公社病院では医師、看護師、精神保健福祉士(PSW)、臨床心理士などの専門スタッフが「東京都こころのケアチーム」の一員として、岩手県陸前高田市で岩手県精神保健福祉センター及び地元保健所と協力し、精神科の応急診療や被災者のこ ころのケアにあたっています。
精神疾患の治療で実績がある松沢病院や小児総合医療センターを中心に、これまでに6病院から72人を派遣しました。(6月15 日現在)

「震災後のこどものこころ電話相談室」の設置

小児総合医療センターでは、被災したこどもが抱えるこころの負担やPTSD(心的外傷後ストレス障害)等に関する電話相談を受け付けています。相談はこどもご本人からはもちろん、ご家族からも可能です。児童精神科医師、PSW、臨床心理士などの専門家が対応しています。

震災後のこどものこころ電話相談室
電話

フリーダイヤル 0120-556-465(9月末頃までの予定) ※携帯電話からもかけられます。

相談時間

月曜日から金曜日(土・日・祝日・年末年始を除く)午前9時30 分から午後4時30分

このほか、各病院では被災地から避難を余儀なくされた方々のうち、入院が必要な患者さんを受け入れています。

震災発生から3ヶ月あまりの被災地支援活動についてご紹介しました。
東京都病院経営本部では、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈りするとともに、引き続き、被災地支援に取り組んでいきます。

夏の電力不足対策

今夏、電力不足が懸念されており、各事業者・各家庭には節電が求められています。医療機関については例外措置が定められていますが、電力不足は社会全体で取り組まなければならない課題です。そこで、都立病院は必要な医療機能を維持しながら、可能な限り節電に協力できるように、現在、節電対策を検討、実施しています。


患者さんをはじめ、来院者の方々にはご不便をおかけしますが、皆様のご理解とご協力をお願いします。