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都立病院だより 第2号

平成17年3月発行

東京発 医療改革

広尾病院災害医療対策施設
広尾病院災害医療対策施設

救急・災害医療センターとして機能する広尾病院に整備されました(平成16年3月設置)。大震災など災害発生時には、最大20床の収容力をもつ施設です。職員住宅に併設されており、緊急時に医療スタッフが駆けつけられるよう設計されています。通常は、研修施設として職員の教育・訓練のために使用しています。


特集:電子カルテ

東京都では、よりよい医療を提供する都立病院をめざし、さまざまな改革に取り組んでいます。都立病院だよりでは、これらの取組をわかりやすくご紹介していきます。
第二回目は、現在、都立病院に導入を進めている電子カルテについてです。

都立病院は電子カルテにより「わかりやすいスピ-ディな医療」の提供を目指します。

電子カルテとは

電子カルテ
 

これまでの紙カルテに変わり、診療の記録や、伝票で指示されていた検査・薬・レントゲンなどの情報をデジタル化し、診療情報のやり取りや保存・更新を電子的に行うものです。 例えば、外来診察の場面では、医師は、コンピュータの端末に向かって、カルテの記載、検査やレントゲンの指示を入力したり、体温や血圧の状況など、患者さんの診断・治療に関する診療情報を把握し、診療を行います。
都立病院は、このシステムの活用によって、さらに医療の質と患者サービスの向上を目指します。

患者さんにとっての利点は

1 安全で最適な治療が受けられます
  • 患者さんの症状に応じた治療内容の的確な把握や、薬剤投与の自動的なチェックなどが進み、安全性の確保がさらに向上します。
  • 医師、看護師、技師など多くの職種が、患者さんの診療情報をリアルタイムに共有して、チーム医療をさらに進めることができます。
  • 患者さんの治療について、他の診療科の医師と相談する必要がある場合にも、様々な診療情報を共有できることは大きな利点です。
2 わかりやすい説明が受けられます
  • 患者さんが医師と一緒にカルテ画面を見ながら、レントゲン写真や検査結果などを画像やグラフ表示で、分りやすく説明が受けられます。
  • これらの結果を見ながら、病気の状態や治療方針について、話し合いができ、医師と患者間のコミュニケーションが高まります。
3 待ち時間が短くなります
  • 検査、調剤、レントゲンなどの医師からの指示や、会計情報の伝達が迅速に行われることで、患者さんの待ち時間の短縮化が図られます。
  • 複数の診療科を受診する場合には、紙カルテを搬送する必要がなくなります。

これらのほかにも、診療情報の提供(カルテ開示)が容易になることや、患者さんの過去のカルテの参照が短時間に行われるようになります。
このように、電子カルテの導入は、現在、都立病院が進めている「患者中心の医療」の実現に大いに役立つものです。

広がる電子カルテ

都立病院では、都民の皆様に対するより一層の医療サービスの向上に向けて「都立病院改革」を進めています。この一環として、電子カルテシステムを含む「新たな都立病院情報システム」の稼動を開始しました。すでに、平成15年7月府中病院、16年8月駒込病院、同年11月には大塚病院で電子カルテを導入しました。平成17年3月には広尾病院、平成17年度には墨東病院への導入に向けて着々と準備を進めています。


知ってほしい紹介予約制について

紹介予約制とは

紹介予約制とは
 

都立病院では、救急の場合を除いて、かかりつけ医などの地域の医療機関からの紹介を受けて患者さんの診療を行っています。かかりつけ医とは、健康や病気のことを気軽に相談したり、身体に不調があるときはいつでも診察してくれる身近な開業医のことです。かかりつけ医は、精密な検査やより高度な治療が必要と判断したときには、高度な医療機能を持つ病院や専門病院に患者さんを紹介しています。
専門病院などへの紹介が必要な場合、かかりつけ医は診断内容を書いた紹介状(診療情報提供書)を書き、患者さんに手渡します。患者さんは、紹介された病院に予約をし、紹介状を持って受診します。このようなしくみを紹介予約制と言います。

都立病院で紹介予約制を進める理由は?

都立病院で紹介予約制を採用しているのは、かかりつけ医などの地域の医療機関等との役割分担の考え方に基づき、都立病院の医療機能である高度専門医療などを、都民の皆様に適切に効率よく提供するためです。
そのため、都立病院では地域の医療機関と連携し、都立病院への紹介がスムーズに行われるように努めています。もちろん、緊急を要する場合には紹介や予約は不要です。

かかりつけ医がいないのだけど?

かかりつけ医を持つメリットは、継続的に健康状態が管理できることです。日頃から受診していれば、既往症や服薬の状況、家族構成や生活環境を把握したうえで、総合的に診断し、必要があれば、病状に応じて最も適切な病院、診療科を紹介することが可能になります。そういう意味で、かかりつけ医を持つことは非常に重要です。現在かかりつけ医がいないという方も、是非、家族ぐるみで診察してもらえる身近なかかりつけ医を持って、健康管理していくことをお薦めします。

紹介状がない場合は?

都立病院では、原則として、紹介状がない場合、治療費に加え、非紹介患者初診加算料として1300円がかかります。
紹介予約制の趣旨をご理解いただき、都立病院をご利用いただけるようご協力をお願いいたします。


知っていますか?医療機器

その2 体外衝撃波結石破砕装置

体外衝撃波結石破砕装置
豊島病院の装置

この装置は、体内に生成された結石を体を傷つけることなく、衝撃波を繰り返し当てることで破砕するものです。
治療は、数日間の入院で行いますが、症状により外来での治療も可能です。
特長は、衝撃波は結石だけ作用するしくみですので、他の臓器や筋肉を傷つけないため、高齢者や他に病気のある方でも受けられます。副作用や後遺症が少ないなどがあげられます。
しかし、すべての結石が破砕可能というわけではなく、結石が割れないこともあり、他手術などが必要な場合もあります。

有効な疾患(例)

腎臓結石、尿管結石、胆石

導入している都立病院

豊島病院、荏原病院、府中病院