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都立病院だより 第19号

平成21年7月発行

第34回梅ケ丘セミナー

東京都子どもの心診療支援拠点病院事業
東京都子どもの心診療支援拠点病院事業

6月10日、都庁大会議場において、「からかい、いじめ、不登校」をテーマに、第34回梅ケ丘セミナーが開催され、496名が聴講しました。本セミナーは、思春期の心の問題や発達障害等の課題について理解を深めることを目的に、医療従事者・学校関係者向けに梅ケ丘病院が年2回開催しているものです。
各都立病院では、医療従事者向けのほか、一般の方を対象とした公開講座も開催していますので、各病院ホームページをご覧ください。


都立病院における栄養サポートチーム(NST)活動

栄養管理はあらゆる病気の治療に共通する、基本的医療のひとつです。栄養管理が適切でないと、治療の効果に影響を及ぼし、手術などに伴う副作用や合併症の発生を容易にしてしまうこともあります。
都立病院では、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士など、多くの医療従事者が共同して患者さんの栄養管理をする「栄養サポートチーム(Nutrition Support Team=NST)」活動を行っていますのでご紹介します。

写真①
写真①
写真②
写真②
写真③
写真③

栄養サポートチーム(NST)とは

栄養サポートチーム(NST)は、適切な栄養管理法の選 択と質の高い栄養管理の提供を目的として、対象となる患者さんへの回診、栄養管理についての検討会などを定期的に実施しています。血液検査データから栄養状態が悪いと思われる患者さんを見出したり、主治医や担当看護師と栄養管理についての相談をしていく中で、対象となる患者さんをピックアップするなどして、チームによる栄養介入を行ないます。活動内容は各病院の特殊性に合わせそれぞれ異なりますが、ここでは代表的な活動を紹介します。


NST回診

実際にチームで患者さんを訪問し、身体計測を行います。寝たきり等の理由で身長測定のできない方には、膝高計を用いて膝下長を測定して推定身長を求めます。また上腕周囲の長さと皮下脂肪の厚さを測定して(写真①)、筋肉量および体脂肪量を把握します。
むくみの有無、皮膚や舌の状況なども併せて観察します。握力からも筋力が推定できるので、お話をしながら握手をするなどして患者さんの状態を把握しています(写真②)。また、食事に対する希望などについて、聞き取りも実施しています。
このほか、電子カルテ回診を行っている病院もあります(写真③)。


症例検討会(NSTカンファレンス)

回診後にチームメンバーで症例検討会を実施しています。回診時に測定した身体測定値や使用している薬、臨床検査データ、食事摂取状況などの情報に基づき、患者さんの栄養状態を評価します。必要栄養量を算出して、点滴や食事で供与されている栄養が充分か、栄養補給方法に問題がないかなどについて検討し、栄養管理上の問題解決に向けての提言を行っています。


定期的に実施する回診や症例検討会のほかにも、NSTでは栄養に関する勉強会の企画運営やNSTだよりの発行などを行い、職員に対する栄養に関する新しい知識・技術の普及に努めています。
NSTは、以上のような活動によって患者さんの栄養状態を良好に保つことで広く治療に貢献しています。


「食事療法のすすめ方」がホームページでご覧になれます!!

食事療法のすすめ方
 

都立病院栄養科では、糖尿病や高血圧症、高脂血症等の患者さんが、日常の食事で気をつけるべき点等について、ホームページ上でご紹介しています。具体的な献立例も掲載していますので是非参考にしてください。


アクセス方法

インターネット検索で「都立病院 食事療法」と入力し、検索してください。


都立病院臨床研究について ~今年度実施研究を決定しました~

都立病院臨床研究
 

都立病院では、「医療技術の向上及び都民へのより良い医療サービスの提供を図ること」を目的として、臨床研究を実施しています。
今年度は5月15日、都庁内において、各研究代表者が各々の研究テーマについて発表する臨床研究発表会を開催しました。毎年、発表された研究のうち、特に高度でかつ先進的な研究や、複数の都立病院で連携のうえ実施する研究を、東京都臨床研究として選定しています。今年度も発表会後に開催された審議会で、治療法や病態解明などに関する研究課題を選定しました。
都立病院はこの他にもさまざまな臨床研究に取り組んでおり、その結果を診療に還元すべく、日々研鑽を積んでいます。