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都立病院だより 第10号

平成19年3月発行

東京発 医療改革

エスコ事業モニター(大塚病院)
エスコ事業モニター(大塚病院)

都立病院では、エスコ事業を導入し、省エネルギーと光熱水費の縮減に取り組んでいます。
大塚病院では、平成19年4月からエスコ事業の取組を開始します。1階のエントランスホールに設置したモニターで、削減した二酸化炭素の排出量をブナの木を植林した効果に換算して、わかりやすく表示します。


特集:東京ERの取組

都立病院では、365日24時間の安心と患者中心の医療を目指し、いつでも、誰でも、様々な症状の救急患者に対応できるよう、広尾病院、墨東病院、府中病院の3つの病院に東京ER(総合救急診療科)を開設し、総合的な救急医療体制の充実を図っています。
*ERとは、救急処置室を意味する英語Emergency Roomの略語です。

東京E Rとは

救急患者の診療は、その程度に応じて、

  • 入院を必要としない軽症患者を診療する初期救急、
  • 入院や手術が必要な患者を診療する二次救急、
  • 生命にかかわる重症・重篤な患者に対して、

高度な医療体制のもとで診療を行う三次救急に分けられています。これは、限られた人員や設備の中で効果的に救急医療を提供するためのしくみです。
東京ERでは、いつでも、誰でも、様々な症状の救急患者が受診できるよう、「救急診療科」と「救命救急センター」で救急患者に対応しています。「救急診療科」は、内科系・外科系・小児科の3系列の専任医師が、それぞれの分野の初期救急患者と二次救急患者の診療を担当します。 「救命救急センター」は、専任医師が、生命の危機を伴う重症・重篤患者の診療を担当します。
ご自分で来院された方に対しては、まず看護師が問診をさせていただき、どのような症状なのか、重症で早急な診療が必要な方かどうかを判断させていただいています。そのため、症状に応じて診察の順番が入れ替わることもあり、状況によっては、数時間以上お待ちいただく場合があります。


東京ERの診療体制
 

増える救急患者数

ER救急車搬入数、入院患者数(府中病院)
 
年間受診患者数(府中病院)
 

グラフは、都立府中病院の過去7年間のデータです。受診患者数は年々増加傾向にあり、限られた人員と設備の中で、このまま受診患者が増えていくと対応が間に合わないという状況に 陥ってしまいます。また、夜のほうが待たずに診てもらえると思って来院する方も少なくなく、救急で受診する必要がない患者が一定の割合で含まれているのも事実です。
東京ERが、それぞれの地域の救急患者をすべて診療できるわけではありません。かかりつけ医や連携病院など、多くの地元医療機関との密接な連携により東京ERがその役割を果たしています。

よりよく利用していただくために

東京ERでは、様々な救急処置に迅速に対応していくため、症状に応じて重症の方から優先的に診察したり、地域の医療機関に紹介するなど、診療の振り分けを行っています。一般の診療と異なり、救急診療が対象となりますので、治療は応急処置が中心で、投薬は、原則1日分になります。また、専門的な治療の継続が必要な場合でも、病床の状況によっては転院していただく場合もあります。
また、持病のある方や薬を飲んでいる方は、どんな病気でどんな治療を受けているのか、どんな薬を飲んでいるのか、病気に関する情報を医師に伝えることが大切です。ご本人が話せない場合には、ご家族や周りの方が薬の現物や袋を持っていくなど、病気に関する情報を医師に、より正確に伝えられるようご協力をお願いします。


職員の意識改革とよりよい医療のために

~ 都立病院テーマ別改善運動~

都立病院では、平成2年度から、病院職員が職場に身近な問題の解決に取り組む自主的な活動として「テーマ別改善運動」を行っています。この活動を通じて、職員の意識改革や職場の活性化、さらに、患者さんが快く治療に専念でき、安心で納得できる医療を受けられる環境の実現を目指しています。毎年、各病院の代表を集めて発表会を開催し報告書としてまとめています。今年度は、財団法人東京都保健医療公社の病院と合同で発表会を開催しました。過去の取組や報告書は、病院経営本部ホームページでご覧いただけます。